年は明けたが

年を越した実感は剰りない。レコ大も観なかったし紅白も観なかった。年越し蕎麦などという小洒落たものも手繰らなかった。大晦日なんてのは日付の上のことだけで、年内最後のエントリーをでっち上げるために二〇〇六年最後の一日を丸々費やした。暦跨ぎの頃合いで、仲間内のチャットに顔を出して無駄話をしたのが精々年迎えの真似事で、それもまあ、適当に挨拶を交わしてそこそこで切り上げて寝た。

年が明けてみれば、時化た正月で餅もなければ酒もない。当然お節料理なんてものにも縁がない。特別なことは何もなくて、いつも通りにネット漁りや録画の消化をして暇を潰している。仲間のブログなどでは自動更新機能を使って予め元旦ネタを仕込んでいるそうだが、オレのほうは相変わらず取って出しのリアルタイム更新である。

元旦早々からしょっぱい話をしても気が滅入るだけだが、それは多分、止せば好いのにファミリー劇場のウルトラＱ全話一挙放映なんかを観て、どんより疲弊した気分になっているからだろう(笑)。なにせこれから全二八話分の録画を切り分けてサクサクＤＶＤに焼かねばＨＤＤが一杯だしな。

昨年はそれほど好い一年間だったとは言えないが、過ぎてしまえば良い想い出だ。旧年中で好かったことと言えば、ブログがそこそこ面白くなってきたことと、長いこと欲しがっていたフラットヘッドの革ジャンが漸く手に入ったことぐらいだったが。

今年はもっと好い年だと有り難いのだが、まあいつも通りに一杯一杯で頑張って生きていくしかあるまい。いつも通りが悪いというわけでもなく、二人の毛むくじゃらのお嬢さんたちは、殊更に新春を言祝ぐ心づもりもなく正月早々から大暴れをして家内を散らかし廻っている。オレとこの連中が、いつも通り腹を空かせることもなく無事恙なく息災でいられるのなら、とりあえずはそれでいい。

ひとまずはご挨拶までに、新年明けましてお目出度う御座います。今年もまあ、さして変わり映えもせず、あれやこれやの由無し言をうんざりするほどダラダラと語っていくつもりなので、御用とお急ぎのない方は宜しくお附き合いを願います。