« One night in Belgique | トップページ | Die Silvermaske-01 »

2007年4月11日 (水曜日)

panchanne-02

今週すでに早野円脚本なのな、ローテ早いな。

さて、さすらいの貧乏特撮番組パンシャーヌの金のなさについては前回お腹一杯語ったわけだが、彩木映利の絡みのお金の懸からない人たちと睨んだ全体的にイマイチなガヤのお姉さんたちについては、クレジットから「プリマベーラ」というマジックユニットだということが判明した。

つか、マジック怪人から手下の連中に至るまで総勢一〇人近くがマジで同一ユニットということで、一〇人纏めてセット売りということなら、やっぱりお金懸からない人たちには違いなかったわけである。

この手の集団に何だか見覚えがあると思ったら、昨年の王様のブランチで紹介されていたらしく、たしかにそんな特集コーナーを観た覚えがある。念の為に公式サイトを見に行ったら、ユニットの性格上当然とはいえ、イベントや営業主体であんまりTVに出ていない人たちらしい。何でも今回出演した人以外にもメンバーがいて、総勢一六人の大所帯でメンバーに得手勝手に芸能活動をさせているという、東京パフォーマンスドール方式の投げっぱなしマネジメントだそうである。

また、女性マジシャン集団だから当然と謂えば当然だが、常日頃からああいうエロい格好をしてミスディレクションを誘うわけで、全体的にイマイチとはいえ、一〇人近い若い女性が頼まれもしないのにエロい格好をして芸を見せてくれるわけだから、ある意味ではお買い得という言い方も出来るだろう。そのものズバリの女性マジックユニット役で出ているのだから衣裳もネタも持ち出しだろうし、お金懸けないことに命を賭けてますと言わぬばかりの迫力ある豪快なキャスティングである。

そんなわけだから、マジック怪人役の石井かおりの台詞廻しのイタさや、客席にちらほら点在するギャラリーの寂しさに文句を言うのはないものねだりである(笑)。子役のお嬢ちゃんや警官の人も含めて、レギュラーが全員ロケに来ているだけでも豪華さを感じるべきなのである。来週などは本家不思議コメディでも常連だったワハハの梅ちゃんという豪華なゲストが出演するのだから、巨乳を含む若い女性が一〇人も出たのに文句を言っては罰が当たるというものだろう。

セラムン莫迦的には、Act.7 と似たようなロケ場所を使っている辺りに懐かしさを感じるわけだが、同じ場所というわけではないらしい。そのせいか、不思議コメディというより、何となくセラムン初期ののんびりしていた頃のイメージを感じさせる部分があったように思う。謎の怪人が謎の能力を使ってみんなの元気がなくなるという、言ってみればそれだけの話ではあるのだが。

前回指摘したような照明の問題は、今回全般に天気が悪かったという成り行き次第の部分で回避されている(笑)。まあ、そういうつまんない部分に目を奪われるのは馬鹿馬鹿しいので、ロケ撮影はなるべく天気の悪い日にやってほしいものである。

お話の部分に関しては真面目に語るのも気が退けるのだが、浦沢脚本独特の強引な展開が剰り視られず、由美子=パンシャーヌの性格も比較的マトモ、浪花節の部分が割とマジという以外はさしたる違和感も感じなかった。今週も矢吹春奈のノリノリの芝居は健在で、このしょーもない筋立てを一人で盛り上げているのは好感が持てる。

Aパートで変身してからほぼ全編変身したまんまの話になるわけだが、お面着けた芝居を嫌がらずに弾けたテンションを持続させているので、話が面白くなくても小ネタだけで結構楽しめる。というか、やっぱりこういう肩の凝らない変身ヒロイン物というのはこのくらいのテンションのほうが本当なんだよな(笑)。先週の予告でもフルサイズで使われていた

「天から流れ星がキラキラいい子になあ〜〜〜 れでございまして

というのが意味もなくおかしい。とくに今回はガヤのお姉さんたちが全員演技的には素人で台詞の多い怪人役もかなりイタタなレベルなので、やっぱり矢吹と猫ひろしのこなれた掛け合いの印象ばかりが残ってしまう。

前回の予告の繋ぎ方だと、フローレンス時代からの一〇年のブランクを埋める為に特訓する辺りが話の芯になるのかと思ったら、やっぱりそういうマトモな話にはならずに単なる矢吹春奈のサービスカットに過ぎなかったわけである。グラドルDVDでお馴染みの腕立て伏せだのうさぎ飛びだのに続いてシャワーシーンも見せてくれるのかと思わせておいて猫ひろしというオチは寒いが、何というか、観ていて楽しい気分になるからどうでもいいや(笑)。

多分、セラムンに不満を感じていたような視聴者層はこういう他愛なくて可愛い番組を期待していたのだろうし、オレも基本的にはこういうノリが正解だとは思う。こういうノリを想定したからこそ、それまで東映特撮とは無縁だった高丸雅隆がセラムンに呼ばれたのだろうし、そういう意味ではセラムンが結果的にあのような異様なノリの番組になったことで一番割を喰ったのは高丸雅隆だろう。

今回のパンシャーヌは、勝手知ったる共同テレビで銭がないなりに好き勝手にヌルいノリをやらせてもらっているから、割合雰囲気的には悪くない。結果的に言えば、やはり白倉プロデュースによる小林脚本と田崎演出では、主役の可愛さに全面的に依拠したこういう罪のないほのぼのノリは、そもそも成立しないのだということがよくわかった。

まあ、こういうことを言うからといってオレがセラムンからパンシャーヌに乗り換えたということでは一切ないが(笑)、この手の路線が予算を懸けなくても成立することが証明されれば、それこそ本家不思議少女のように細々とシリーズ化されないでもないのではないかと思う。

そもそもCXの不思議コメディ枠も基本的に窮め附けの低予算番組だったわけで、出発点におけるロボット物はそれなりに着ぐるみを複数体つくっていたが、どんどん予算的にしょっぱい構成のシリーズになっていったわけである。

間に少年探偵団物のバリエーションである覇悪怒組や魔隣組を挟んで生まれた不思議少女の路線というのは、言ってみれば着ぐるみやパペットではない生身のアイドルが主人公を演じるという意味で画期的だったわけだが、視聴者目線を代表する悪ガキ共から視てちょっと可愛いお姉さんくらいの年齢のB級アイドルを起用するということで、金を懸けずにマーチャンダイズも売れるという工夫だったという言い方も出来るだろう。

まあパンシャーヌ方式の場合、マーチャンダイズという部分が望めないだけさらにそこからの引き算になるわけだが、ただ旬のグラドルを主演に据えたドラマをつくるより、変身ヒロインという色物的要素を加えることで別のチャームをつくることが出来るというメリットがある。

この種のアイドル番組の系統としては「エコエコアザラク」をはじめとする嘗て円谷映像が製作していたような深夜番組の系譜があるわけだが、よく考えたらパンシャーヌに比べてかなり予算遣っていたほうだよな、と今更にして思うわけである(笑)。

現今の埋め草的TV番組はローリスク・ローリターンが基本で怪我のない商売が第一だろうから、完売女王と異名をとるらしい矢吹春奈の色気でDVDもそこそこ売って損のない商売になってくれれば、製作サイドとしても時期をみて似たような企画を続けてみようという気になってくれるかもしれない。

まあ本家のほうの不思議少女では、中華魔女はワケありで主役交代、月影の王子と殿下に関しては主演嬢のやる気に問題ありで苦労したらしいから、パンシャーヌがうまく運んだとしても主演嬢次第の部分はあるが、今時のグラドルはガッツのある苦労人が多いので少なくともやる気に事欠くことだけはないだろう。それに、このパターンで行くなら二〇歳過ぎのグラドルさんを売る商売になるだろうから、それなりに露出度も期待出来るだろう。

まあ、結論としては、今週も真顔で褒めるようなところは何一つなかったが、先週よりももっと好感触を感じたということは間違いない(笑)。

|

« One night in Belgique | トップページ | Die Silvermaske-01 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136645/14640512

この記事へのトラックバック一覧です: panchanne-02:

« One night in Belgique | トップページ | Die Silvermaske-01 »