どこかで名前だけ捨てられたバトン

折角quonさんにご指名を戴いたので、この種の行事には積極的に参加してみたい。こういう機会でもない限り、自分語りのきっかけもないしな(笑)。そういった次第で、女性中心のコミュニティに混ざったオサーンの務めとして、特撮ヒロイン縛り、役者キャラ混合という条件で纏めてみた。

ところがいざ実際にやってみると、この設問は見た目以上に女性向きのようで、男のオレが答えるのは意外に難しかった。そこを無理矢理答えるのが面白みというものなのだろうが、こじつけの小理屈を捏ねていたら物凄く長くなってしまった。

まあ長いのはいつものことなので、更めて断るには当たらないとも言えるが(笑)。

※各質問に、必ず1人だけ回答してください。
　無い、という回答は認めず、当てはまる人がいない場合、
　この人なら許せる…という人を必ず入れてください。

1)可愛い、と言われて浮かぶ人は？

新作のヴェッカーシグナに出演する彩月貴央。全体的な印象としては綺麗目だが、顔の造作がかなりファニーなので「可愛い」というカテゴリーに入るだろう。

女優に対する入れ込みの基本モチベーションが「可愛さ」で、コア年齢が一一歳前後だから、当然その時々にイチオシは変わる(笑)。オールタイムでいうと、ライダーＪから怪奇倶楽部までの野村佑香は物凄く可愛かった。どうもオレは、丸顔で小作りなアニメ体型の子を可愛いと思うようである。

まあ「可愛い」という観点で特撮ヒロインを語るのはいちばん簡単なので、この調子で幾らでも続けられるのだが、それはつまらないだろうからこの辺にしておく。

2)綺麗、と言われて浮かぶ人は？

造作の美しさには剰り関心がないので、日頃剰り「綺麗」か何うかを基準にして人の外見を視たことがない。「綺麗」という言葉には、美しさに見蕩れる、近寄り難い、というようなニュアンスがあると思うのだが、オレ個人としては、あんまりそういう感情を覚えたことはない。素のキャラが剰り崩れると「綺麗オーラ」が抜けるような気がするので、バラエティ全盛の今はあんまり綺麗な人もいないと思う。

とはいえ、パスは許されないルールだから一応無理矢理挙げると、アギトから妖怪大戦争までの神木隆之介は文句なく「綺麗」だったと思うが、探偵学園Ｑでは流石に劣化しているようで残念である（やっぱり幼児でしかも半ズボン趣味かよ）。

3)癒される、と言われて浮かぶ人は？

人間を視ていても癒された気分にならないので、これも難しい設問である。一般論で言うなら野上愛理みたいな天然キャラに癒されるのだろうが、個人的にああいう人を視ると細々と身の回りの世話を焼きたくなるのでまったく癒されないと思う。

オレにとって視ていて癒される人というのは可愛い人と被るのが難しいのだが、敢えて挙げるとすればセラルナ(笑)。設定上いつまで経っても外見が変わらないからだというのは更めて言うまでもないだろう。

4)色気、と言われて浮かぶ人は？

色気というのとは違うと思うが、ボウケンのさくら姉さんは、背中がこそばゆくなるような押し殺したエロキューションが変な感じでエロかった。劇場版の番宣で中の人の素を視たら、さくら姉さんとは全然違うイマドキの頭悪そうな若い娘さんで声もキンキンしていたから、あれはたまたま「クールでストイックなキャラ」を演じるプロセスでオレ個人にとってエロく感じる発声になったということなのだろう。

オレ基準で色気というと、アカラサマなウッフンよりも「変な隙のある人」「ちぐはぐなエロさがある人」ということになるだろうか。そういう意味ではハナの中の人もブログを読むと色気があると思うし、キャラで謂うなら野上愛理も、天然清楚キャラのくせに変にスカート丈が短くて、おまけに色白美肌な為にフトモモが妙に生々しい辺りに色気を感じる。あとは、デカレンや響鬼の蒲生麻由も意外と色気があるんじゃないかと思うが、髪型が朝丘めぐみなのがちょっと(笑)。

5)クール、と言われて浮かぶ人は？

何故か世の中で「クールビューティー」と謂われている女優ほど、中の人は意外と熱血漢だったり単にガサツで淡泊なだけだったりするし、最近の特撮ではクールでカッコイイ系のキャラが剰りいないということもあって、正直ピンと来ない。

クールと謂っていいのか何うかは微妙だが、そういう系統の役柄にハマるのは釈由美子だろうか。今は何となく劣化が著しいような気もするが、修羅雪姫の頃は「毀れた機械人形」のような役柄がいちばんハマる女優だったと思う。この人もバラエティで見せる素のキャラにかなりギャップがあるのが困りものではある。

見た目だけなら芦名星などはクールかもしれないし、デカレンのジャスミンも中身と振る舞いの淡泊さにギャップはあるが、本来クールキャラというのはそういうものなのかもしれないと思う。

6)男前、と言われて浮かぶ人は？

一人だけ選ぶならギンガマンのシェリンダ。中の人は油断すると肥る体質だそうで、撮影中はジムに通ってカラダを絞ったり、カメラが廻ってる間ずっと下っ腹に力を入れていたりして大変だったらしい。久しぶりに「スーパーヒロイン図鑑」の特典映像で視たら普通にふっくらしたお色気姉さんになっていた。基本的に、お色気Ｖシネへの出演が多かった人だから、シェリンダのほうが特異例なわけだが。

主役サイドで謂うならセーラーヴィーナスも結構男前だと思うが、後半の描き方がヘロヘロだったので男前になり損ねた感がある。それから、オレ自身はさほど男前だとは思わないが、劇中でうさぎから散々男前呼ばわりされているので「男前、と言われて浮かぶ人」という意味では木野まことも想い出す。あとは、さっきの「クール」と被るが機龍乗りの家城茜も男前ヒロインだと思う。

7)彼女にしたくなる人は？

いろいろ法律的に制限がかかるのである意味現実的な想定になるが(笑)、響鬼の香須実さん辺りは彼女にするといろいろ愉しいのではないかと思う。カミさんにするならというのであれば少し違ってくるが、「彼女」というのなら若い女の子らしい華やいだ雰囲気や愉しさもないとつまらない。その点、雑誌モデルの蒲生麻由が演じる香須実さんなら文句はないだろう。髪型が朝丘めぐみなのがアレだけど。

ちなみに、姉妹の間でロコツな差別を設けるのは良くないが、日菜佳と附き合うのだけは死んでもイヤだ。友だちの彼女に一人いれば十分な賑やかしキャラだろう。

電王組に関しては、野上愛理も美人で優しそうだからちょっとそそられるが、何となくいろいろ重そうなので彼女としては敬遠したいところである。ハナの中の人は見た目が派手な割には貧乏に強そうなところが好いけれど、どちらかと言えば同棲→結婚というステロタイプの堅実な人生かＤＶ男に入れ上げるダメンズ人生のようなリアルな現実が透けて見える辺り、あまり夢がないのが難である。

8)彼氏にしたくなる人は？

これは上の設問に女性が答えているのと同じ要領の回答が期待されているのだと思うのだが、男にはちょっと答えにくいタイプの設問である(笑)。女性の場合、女性としての自己像の儘「彼女にするなら誰？」と想定しやすいと思うのだが、男の場合は女性としての自己像を一旦考えないと答えられない。しかし、オレは心にオバチャンを飼っている男なので平気で答えちゃったりするのだが。

普通に考えれば涼村暁。ちょっと捻って冴島鋼牙。かなり捻って和泉伊織。

「おまえは真面目に人生を生きる気がないだろう」というツッコミはナシの方向で。

9)ペットにしたくなる人は？

いろいろ差し障りのある設問だが、やっぱりセラルナしかいない。

10)猫っぽい人は？

セラルナ……は猫っぽいというよりネズミっぽいので別の人を。

一般的なイメージで猫っぽいのは、スマレや黒木ミオじゃないかという気がする。ああいうふうに、愉快犯的で自分の関心事には粘着質だがそれ以外には冷淡なキャラというのが如何にも猫っぽいのではないかと思う。

ウチの年嵩のほうの猫は何度叱られても同じイヤガラセを百万回くらい繰り返すし、本質的なことには愚かだがつまらない悪知恵だけはビックリするくらい廻る上に、動物のくせにバレても強情に嘘を吐き通す辺りが実にふてぶてしい。

何かを毀したり汚したりしても、絶対に自分がやったと認める素振りは見せないし、それで叱られると大きな目をウルウルさせて「お父さんは私のことを愛していないのね、いいえ、そうに決まっているわ」と論点をズラして情に訴えたりする。

つまり、オレ基準で最強の猫っぽい特撮ヒロインはオーレンのさとう珠緒だ。

同系統のキャラではあるが、ヴェッカーD-O2の小倉優子はちょっと猫っぽいというのとは違うような気がする。

11)犬っぽい人は？

犬っぽい特撮ヒロインというのはかなり難問である(笑)。犬っぽいということは、猫よりも高度な知能を持っているが、生き方が愚直に献身的で小回りが効かないというようなイメージだろうか。

そうすると、電王のハナはかなり犬っぽいと言えるかもしれないが、やはりその愚直な献身人生を考えるとゲキレンのメレタソにトドメを刺すのではないだろうか。妖怪大戦争のアギも同系統のキャラだが、基本的に外道なところが犬というのとは少し違うような気がする。愛に殉じる献身というのは犬っぽいが、愛欲に目が眩んだ没義道というのは選れて人間くさい。

12)優しい、と言われて浮かぶ人は？

一口に「優しい」と言っても、本人の気性が優しいという意味と他者への当たりが柔らかいという意味の二通りがあると思うのだが、後者は本当の意味で「優しい」と言えるのか何うか疑問だろう。

関わり合った他者の為に良かれと願う行動の在り方、何うしようもなくそう願わずにはいられない心の在り方を「優しい」と表現するのだろうと思ったりするのだが、それはそれで極性としては好悪の両面があるだろう。優しいことが良いことであるか何うかということは、その優しさの在り方それ自体を考えて判断する必要がある。

しかし、この場合問われているのは優しいか何うかということであって、その優しさに対する価値判断ではない。それならそれに答えることはそんなに難しくはない。

白倉伸一郎(笑)←特撮ヒロインか？　いや、ある意味そうだな(笑)

13)俺様街道まっしぐらな人は？

これも男女入れ替えるとちょっと難しくなる設問である。俺様キャラを女性で挙げる場合には女王様キャラという別のカテゴリーとの弁別が難しいが、とくに定見なく我儘な人間ではなく、己の物差しで世界を裁き動かそうとして、いっさいの犠牲を顧みず誰が何と言おうと我が道を貫く豪快な信念の人、悪いようにはしないから黙ってオレについてこいな人、というふうに一本化して候補を考えよう。

考えるまでもなく、基本的に「をとこの世界」である特撮ヒーロー物でそんなヒロイン像は善悪両サイドを見回しても滅多に描かれていないのだが、意外とアギトの風谷真魚は俺様キャラな気がする（えらくちっちゃいスケールだが(笑)）。

14)怖い、恐い人は？

怖いと言えば全部怖いが（まん怖かよ(笑)）、現実に身近にいたらいちばんイヤだというリアルな意味で怖いのは黒木ミオ。というか、オレの人生には漏れなくこういう女性が附いて廻ったのである意味いちばん怖い。

15)守っ（助け）てあげたくなる人は？

ちょっとメタ入っている回答だが、日下陽菜。あんまりな扱いなので(笑)。ローレライのパウラもあんまりな人生なので守ってあげたくなるが、「世界一ぃいいい」の科学力を誇るナチスドイツを相手に何が出来るという気もしない(笑)。

本当は水野亜美と答えるのが教科書的なのだろうが、中の人の黒さがオーバーラップしてしまうので、何となくほっといても逞しく生きていくような気がしてしまう。

15)守って欲しい人は？

何の留保も附けないならクウガの未確認生命体Ｂ群第１号だろうが、グロンギのやり方で守られても多分大変困ったことになるだろう。マイトガインの旋風寺舞人の女性版のような人がいればいちばん具合が好いのだが、大負けに負けて富豪刑事の神戸美和子にしておこう（ある意味特撮だよな、ある意味な(笑)）。神戸財閥の非常識な財力に物を言わせて汚れた金の力でぐいぐい守って戴きたいものである。

16)自分に忠実な下僕・部下・子分は？（無い場合は願望）

こういう設問も男が答えると笑い事で済まなそうなのがちょっと困る(笑)。まあ無難なところで中川翔子。面倒くさい調べ物を粘着質にやってくれそうだし、コスプレしてイタくない人を手下にしていると、毎日がちょっと和むのではないかと思う。

17)良い相談相手は？

野上愛理。美人のお姉さんが親身になって話を聞いてくれればそれで満足する、相談相手というのはそういうものではないかと思う。まあどうせ最後は「珈琲たちが仕事してますから」とか言って人の話など聞いていないと思うが、それもまたよし。

18)お疲れ様でした。ちゃんと埋めましたか？

埋める約束なのだから埋まるのが当たり前だろう、愚問だな、ふっ(笑)。

19)ではでは、このバトンの回答させて悩ませてやりたい人を8人あげてください。

八人もブロガーの識り合いがいるわけがない。近々にコメントを戴いた人を識り合い扱いして指名すると向こうも迷惑だろうから、一応ここに置きっぱなしにしておくので気が向いた方は拾ってください。

そういうわけで、終わってみれば意外にセーラー戦士を一人も本命で挙げていないことに気附く(笑)。これはやはり牛縄に翻弄されたことの弊害で、ついついドラマの解析に目が行って剰りキャラに入れ込まなかったからだろう。仲間内でセラムンを観ていてスローサーチでレオティラを探さなかった罰当たりはオレくらいしかいなかったのと同様の事情ではないかと思う(笑)。