« lovers | トップページ | 脆い »

2007年10月22日 (月曜日)

ご無沙汰ほどきの雑談

いろいろご無沙汰しております。

最近は剰り芳しからぬことでちょっと身辺が慌ただしく、アップロード出来るほど記事を纏めきれなかった。つまり、裏でチマチマ書いてはいたのだが、精神的に落ち着かない状況で書いたから出口が見えず全部ボツにしたということである(笑)。

そういう意味では世間並のブログとは違って歩留まりの悪い書き方をしているという自覚はあるのだが、オレは基本的に、複雑な事柄に関する個人の考えというのは、文章にするまでソリッドでコンクリートな形にはならないと考えている。

これはオレの個人的な傾向の話ではなく極々の一般論であって、そうでないのはよっぽど頭の出来が非凡な人間だけだろうと思うのだが、これはつまり、実際に書いてみないと考えが纏まるか何うかわからないということでもある。

最初から考えが纏まっていないという自覚があれば、そもそも書いてみようという気にすらならないわけだが、纏まった見解を構成すべき区々たるセグメントはあるという直観が働く場合には、文章を構築すること自体が考えを纏める行為になる。だから最初は頭に浮かんだことをどんどん外に出していくのだが、そういうとりとめのないものを他人様が読んでもちゃんと中身が伝わらないので、出すだけ出したら今度は形を整えながら刈り込んでいく必要がある。

どうも現状では、この整形刈り込みの作業を完遂するだけの精神的な体力がない。書いても書いても書き足りないような気がしてどんどんテクスト量が増えるのだが、今はそこまで増大傾向にあるテクストを最後まで御し切れる体力的な自信がない。

まあ、そうは言ってもあんまり長々と更新をサボるのも友人知己にあらぬご心配をかける畏れもあってよろしくないので、今は三割くらい間口を下げてなるべく早めに見切りを附けるということにしたい。簡単に言えば、暫くはとりとめもない冗漫なエントリーが増えるということである。書きっぱなしでうっちゃらかしたテクストは勿体ないが、そのうち何かの序でに廃品利用出来る機会も巡ってくるだろう(笑)。

こんなのは単なる自意識の問題であって、他人様の目から視れば内容のレベルにさしたる差はないのだろうし(笑)、リハビリのようなものだと思ってこれまで通り生温い目で畸人の冗語にお附き合い戴ければ幸いである。

しかし、一カ月余の無駄な堂々巡りの間には、いろいろと余生に想いを馳せるような心境にもなったのだが、たとえば公職に在る人間が表向きの情報発信ツールとして利用しているのを除けば、極私的且つ自発的にブログを開設している人間というのは、おそらくは精々五〇代くらい、つまり団塊世代前後が年齢域の上限だろう。

それ以上になるとテクノストレスが何うのという世代であるし、まず第一の障碍として若い頃日常的にタイピングする習慣がなかったという事情がある。如何にネットにアクセスするまでのセットアップが自動化されても、PCに文章を打ち込む行為自体にストレスを感じるのでは、積極的な興味を感じるものではないだろう。

そういう習慣の有無というのは、ラップトップの廉価なワードプロセッサがそれなりに学校やビジネス分野に普及した時代が境界になるのかな、というふうに考えているのだが、押しボタン式入力に抵抗さえなければ昨今ではケータイからでも更新出来るようになって、少しは間口が拡がったのではないかと思う。それでもまあ、今の六〇代前後の大人の文章的なリテラシーと比較すればもどかしい入力手段だろうとは思うので、それほど魅力的な表現ツールではないだろう。

今のところ一般的には三、四〇代がブログ人口の中核だというふうに言われているようだが、それ以下の世代が追随するか何うかはさておき、今現在その年齢域に在る人間が加齢に伴ってネットから離れるかと言えば、そんなことはないだろうと思う。オレの個人的な感覚でも、もっと歳をとったらネットの情報発信に興味がなくなるかと言えば、そんな気はちっともしない。

歳をとったらとったでまた言いたいことも出て来るだろうし、何らかのメディアで娑婆と繋がっていたいという切迫感は今よりもっと強くなるだろう。まだまだ若いつもりでいる同世代のブロガー諸兄姉も、同じようなものではないかと思う。

つまり、後三〇年もしたら、爺さん婆さんのブロガー(ツールは進化して違うものになるだろうが)が山ほど存在するということになる。当ブログのような長文スタイルをその歳まで続けていたら、さぞや腱鞘炎や関節炎の話題が多くなるだろうと思うのだが、まあ多分、現状と同程度のアクセシビリティが確保されていれば死ぬまでこういうことを続けているのではないかと思う。

現在一般的な感覚では、活発にブログを更新しているような人は、詳しいプロフが紹介されていなくても、書きぶりが落ち着いていて昔の話題が頻出するようなら精々オレと同年代くらいに見積もられるわけだが、そのうち孫や曾孫がいるようなご老体がせっせとブログを更新する時代が来るはずである。オレらの世代がこのまま年老いていくのであれば、どんな独居老人の手狭な居室にもTVと録画再生機器とネットに繋がったPCが必ず在るはずである(そのうち地デジが始まればすべてオールインワンになるだろうとは思うが)。

今はまだそれほど現実味のない話だが、オレのような独身者が一カ月も更新をサボると本気で孤独死を懸念される時代が来るだろう。それほど大胆でもない未来予測を披露するなら、おそらくそのうち何処ぞの親切なプロバイダが、執筆者の一人として登録さえしておけば、加入者が死亡した場合にブログにその旨告知してくれるサービスを開始するだろう。

このブログの管理者の○○さんは、二〇XX年X月X日X時X分、ご自宅にて亡くなられました。慎んでご冥福をお祈りいたします

ネット時代の墓碑銘というところだが、洒落や冗談ではなく、自分が急死したらそれをネットの知人にどのように告知したら好いかということは、誰でも一度は考えたことがあるのではないかと思う。何だかんだ言ってネットで識り合った人とは現実生活の附き合いもするようになるものだが、音沙汰がなくなったら自宅を訪ねてくれるくらいの親しさで近所に住んでいなければ、結局識られず終いという可能性もあるわけである。

会社や実家には必ず連絡が行くだろうが、ネットの知人というのは微妙な位置附けになるわけで、普通一般的な地縁血縁共同体からは外れているわけだから、故人の家族や同僚でもそんな知人がいることすら識らない場合も多いだろう。

オレのような独身の地方出身者ならずとも、ネット人口が高齢化していけば独居率も突然死の可能性も高くなる。夫婦者であってもネットを介した附き合いは夫々のプライバシーとなる可能性は高いわけで、本人が突然死してしまえば誰もその交友関係を識り得ないということも十分在り得るわけである。まあそれでも、自分が死んだらこれこれのメアドに告知を打ってほしいと遺言しておく手はあるわけだが、連れ合いに先立たれたら自分で何とかしなければならない。

もうそろそろ、オレの足腰が弱ってくる頃合いには、プロバイダのサービスとして死亡告知が冗談事ではなくなってくるのではないかと、そのようなとりとめもないことを考えてしまった(笑)。まあ、握り飯が喰いたくなったりしたら遠慮なくそう書かせて戴くつもりなので、今のところ一カ月かそこらのサボりなら何とか細々と露命を繋いでいると思って戴きたい。

|

« lovers | トップページ | 脆い »

コメント

縁起でもないことを(泣
しかしながら、ちょっぴり安心致しました。

高齢化社会にはありそうなサービスかも知れませんね。お知らせココログに訃報コーナーとか……(うわあ縁起でもない)。

通知もですが、パソコンの処分も困りもので。戦隊ヒロインのパン○ラ写真とか(←資料用です!)、ちょっと身内には見られたくないような物も入っておりまして。ここはひとつ遺言状でしょうか。

と冗談は別にして、また記事を拝見するのを心待ちにしております。

投稿: 604 | 2007年10月24日 (水曜日) 午後 02時49分

>604さん
どうも、かえってご心配をおかけしたようで恐縮です。2ちゃんでも有名な伝説がありますが、ネット上でしか識らない人って、死んでしまってもわかんないんですよね。いやまあ、勿論オレが近々に死ぬとかそういう話じゃないんですが(木亥火暴!!)。

ただまあ、今活溌に更新しているブロガーたちが年をとっても不特定多数に向けた情報発信を続けているのは確実だろうし、そうなると不特定多数の読み手に書き手の死を報せないのは不親切じゃないかというのは、割とそのうち一般的な関心事になってくるんじゃないかとは思います。

死後に誰にも知られたくないあんなデータやこんなデータに関しては、ヴォリュームをパスワード管理しておいて、死んだらそのまま物理フォーマットしてもらうよう遺言するしかないですね。もうちょっと派手なのがお好みなら、をとこらしく心臓にデッドマンスイッチ埋め込みですかね(木亥火暴!!)。604さんの死とともに華々しく爆発四散するPC……ロマンだなぁ(木亥火暴!!)。

まあオレはもう、死んだ後の恥なんて考えないことにしてますが(木亥火暴!!)。

投稿: 黒猫亭 | 2007年10月24日 (水曜日) 午後 05時32分

 確かに、これからは突然更新されなくなって、その内ISPの使用料が不払いになったのを潮時に消えていくブログなんてのが増えるかもしれないですね。

 いやその前に、コメント・TBがスパムで段々溢れかえって荒らされ放題になってから、「どうもおかしいよ、何かあったんじゃないか」なんて気がつかれたりして、。

 雑談日記ではスパムが段々ひどくなり、どうにも面倒くさくなり事前承認にしたのですが、前段落のような懸念が少しは頭をよぎったこともあります。(笑)

 確かに、黒猫亭とむざうさんが仰るようにたとえこの生きにくい娑婆にオサラバして消えるにしても、なんの挨拶もせずにってのは、袖触れ合うも多少の縁をした人達に不親切な気は確かにしますネ。

 「死んだ後の恥なんて考えないことにしてます」については確かに同感、オイラもその覚悟で雑談日記(徒然なるままに、。)のココログやってます。(核爆)

投稿: SOBA | 2007年10月26日 (金曜日) 午前 10時46分

>SOBAさん

コメント有り難うございます。夏場以来政治向きの話をしていませんので、物足りなくお感じかもしれませんが、オレのような者があんまり天下国家を論じると引く読者もいるかと思いまして自重しております(笑)。言いたいことはまだあるんですが、本文で触れたような塩梅でちょっと纏めきれていません。

SOBAさんのブログはいつも拝見させて戴いています。安倍晋三が退陣すると大同目標がなくなっていろいろ政治ブログも難しいと思いますが、思う通りに書かれるのが一番だろうと思いますので頑張ってください。

スパムの問題は常々アタマの痛いところで、ウケを狙って少しでもエロい言葉を入れるとすかさずエロTBが飛んでくるのはさすがというか(笑)。こちらもTB、コメント共に承認制にしていますが、最近はブログ管理用のメアドにも大量のスパムが来るようになって困っております。

>>袖触れ合うも多少の縁をした人達に不親切な気は確かにしますネ

まあ、ネット人格というのはネットの上に出ているだけのものに過ぎず、ネット上から消え去ったら後のことは考えないというのも考え方でしょうけど、ブログ人口の裾野が広がってきたら、そうドライに割り切れるモンでもなくなってくるんじゃないかと思いますね。

誰がどの程度の頻度で読んでいるのかわからないですから、出来れば同じブログ上で自分の死亡告知まで出せたら理想的なんじゃないかと(笑)。それから、あんまりその辺気にしたことがないんですが、ブログスペースを無料で提供しているところって、執筆者が死亡したらドメインを削除しちゃうんですかね? その辺含めて、実はまだ曖昧な部分がけっこう多いのかなとちょっと思いました。

投稿: 黒猫亭 | 2007年10月26日 (金曜日) 午前 11時45分

 ご無沙汰しております。ガメラ医師です。
とむざうさんのご無事を知り、安堵しております。
 不測の事態に立ち至った場合のBlog上告知については、当方も些か悩む所がございます。リアル兼Blog上の友人に頼んでおき、あらかじめ保留状態にしておいた告知原稿をアップしてもらう、という手段を考えておりましたが、先日当方の手違いにより保留にしていたはずの下書き原稿をまる一日トップに晒してしまい、この手は使えないな、と思い直した次第です。

>ブログスペースを無料で提供しているところって、
>執筆者が死亡したらドメインを削除しちゃうんですかね?
 これまでgooから生存確認を求められた事はないんですけど、ホスト側では、死亡の事実そのものが把握できないんじゃないでしょうか。

投稿: ガメラ医師 | 2007年10月27日 (土曜日) 午後 04時50分

>ガメラ医師さん

こちらこそ、ご無沙汰しております。一応息災にしておりますのでご安心ください(笑)。

たしかガメラ医師さんも六〇年代のお生まれじゃないかと漠然と思っていたんですが、違いましたっけ? 三〇代までのオレって事故でもない限り自分は死なないような気がしていましたが、四〇代も半ばを過ぎると、これからは割と普通の可能性としてそういうことがあるんだなという感じ方になってきますね。

本日書き殴った駄文(笑)に絡めて言うと、高島彩の父親は特ヲタにも馴染みの深い何代目かの食いしん坊の竜崎勝という俳優なんですが、享年四四歳、肝硬変で亡くなったそうです。まだ「早すぎる死」と惜しまれる年齢ではありますが、そういうことが普通に起こり得る年代に、自分が足を踏み入れちゃったんだなあという感慨がありますね。まあ、とくに何があったわけでもないんですが(笑)、そういう年齢になったんだなという感慨を覚えたということですけど。

>>死亡の事実そのものが把握できないんじゃないでしょうか。

やっぱそうですよね。ココログなんかはともかく、棄てメアド一本で立ち上げられる無料ブログなんかもあるんですから、確認のしようがないというのが本当のところでしょうね。更新がパッタリ止んでも削除も出来ず放置されているところが殆どということでしょう。

最初の約款で、予め更新のブランクが一定程度空いたら削除するという約束を交わす以外に対処しようがないというところでしょうね。それよりもっと簡単でトラブルにならないなのは、そのまま放置してどんどんサーバを増設していくというパターンじゃないでしょうか。

いずれにせよ、やっぱり皆さん長期間ログを積み重ねてきた自ブログには強い愛着があるだろうし、常連読者は大事に思ってらっしゃるでしょうから、「自分に突然何かあったらどうしよう」という不安を抱えておられるようですね。

投稿: 黒猫亭 | 2007年10月27日 (土曜日) 午後 06時20分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/136645/16842026

この記事へのトラックバック一覧です: ご無沙汰ほどきの雑談:

» 今日の気になる。気になる記事「清和会のルーツとCIA」。お勧め評論&檄・植草一秀氏のエントリー。気になる政治家・城内実さん。 [雑談日記(徒然なるままに、。)]
 まず、※警察官職務執行法についての解説でもお世話になった、白川勝彦さんの「清和会のルーツとCIA」。こう言うリベラルな人に愛想をつかされた自民党政治は既に終わっている政治だと思います。  次に、植草一秀さんの、今週の内外政治経済金融情勢の展望 (略)  国内政局では、政府が国会に提出した給油新法案の審議が一段と不透明になっている。政府は元来、テロ特措法の延長を意図していたが、7月29日の参議院選挙で自民党が大敗し、その後、安倍政権が対応を誤り、福田政権の発足が大幅に遅れたことから、テロ特措法の延長... [続きを読む]

受信: 2007年10月26日 (金曜日) 午前 10時48分

« lovers | トップページ | 脆い »