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2007年11月 1日 (木曜日)

バカタレとイケメンの間に

日本のバラエティ番組、就中クイズ番組は大昔から欧米の人気番組のパクりが多かったわけだが、二〇〇〇年代になってから正面切って欧米の番組の日本版を謳うクイズ番組が何本か放映された。「ザ・チーター」とか「ウィーケストリンク」とか「クイズ$ミリオネア」などだが、これらのクイズ番組の特徴としては、クイズの難易度それ自体ではなく戦略的ゲーム性や心理戦を前面に立てた企画ということだろう。

但し、前二者に関してはそれほど思わしい視聴率が得られたわけではないらしく、それこそ弱者切り捨てや裏切り合いの非情な競争原理が日本的な精神風土に合わなかったと分析されているようで、司会者と解答者が腹芸の心理戦を繰り広げるミリオネアが辛くも現在まで延命しているという次第である。

そのような風潮の中にあって、CXの「クイズ!ヘキサゴン」はこれらの番組同様心理戦やゲーム性を重視した企画ながら、一応本邦オリジナルの企画ということらしいのだが、その絶頂期に司会者の島田紳助が暴行事件を起こした為に、折角の人気にケチが附く形になった。

この一件に関しては、心情的には同情の余地があるが、筋合い的には完全にアウツなので議論の余地はない。業務上で不愉快な人間に関わり合う場面における対応を、一社会人として誤ってしまったというだけのことである。まあ、残念ながら世の中紳助流の気持ちのぶつかり合いが通じる人間ばっかりじゃないということだ。

皮肉なことに、紳助が数カ月の謹慎を経て復帰するのと軌を一にして強力な裏番組に苦戦するようになり視聴率が低迷、打ち切りを免れる為のテコ入れとして、何ら予告もなく唐突に現在のスタイルにリニューアルしたという経緯がある。そういう意味では六名の参加者が六角形のテーブルで心理バトルを繰り広げるという元々の企画とはまったく無関係な形式になってしまったのだから「ヘキサゴン」でも何でもないのだが、六名一チームという人数とラストのコールにその名残がある程度である。

現在のこの番組は、この種のクイズバラエティ定番の莫迦枠人材のハジケた莫迦っぷりが話題になって、おバカさんタレント略して「バカタレ」のおバカぶりを楽しむ番組と化している。かねてより、素人いじりに抜群の勘を持つ明石家さんまに対して島田紳助は玄人をいじらせたら日本一と謳われていたわけだが、そういう意味でTBSのオールスター感謝祭などこの種の大人数を捌く雛壇番組には滅法強い。

この路線変更が当たって現在は同時間帯のトップ視聴率を稼いでいるようだが、この番組でブレイクしたバカタレは、基本的に只の莫迦ではない。イケメンだったりアイドルだったりと格好良い・可愛いキャラで尚かつ極端にアタマが悪いというギャップが条件となっているわけで、まあ、美形の若い男女がアタマまで良かったら下凡の民草は救われないというちょっとお下品な人情を背景にしているわけである(笑)。

その意味ではダイナから一〇年にも満たない間に極端にオッサン化したつるの剛士辺りはイケメンと表現するのも微妙なんだが(笑)、今や若手俳優がスタートラインとしてトクサツの一年出演にメリットを見出す時代だから、芸能界にはトクサツイケメン的なカテゴリーで括られる人材も多く、番宣との絡みでそれらのイケメンが出演することも多いようである。

昨日のOAでは珍しく萩野崇と神保悟志が出ていて、この括りは何う考えても浅倉威と香川教授という龍騎枠ではあるのだが(笑)、途中から観たので何とも言えないものの存在感を剰り示さずに地味な活躍に終わったようだ。威のほうはハジケたおバカ解答をかますでもなく普通に物を識らないイケメン程度のレベル、香川教授は信じられないほど地味な誤答を繰り返して敗戦の戦犯に終わった。

一瞬白倉伸一郎も出ているのかと思ったが、お約束通り松尾貴史だった。

オレ的にはどっちかというと「お利口枠」の英玲奈八田亜矢子のブラン娘組が直接対決していたのが気になった。調べてみるとこの二人がヘキサゴンでカチ合ったのはこれが初めてで、紳助の扱い方も直接この二人を対比する形でいじっている。香川教授がいつまで経っても正解しないので、次の番手の英玲奈が仲々映らなくて正直イライラしてしまいました(笑)。英玲奈、中山エミリの妹だけあって無闇に小さいから教授の後ろにすっぽり隠れちゃうんだよなぁ。

過去の出演歴を調べてみると、英玲奈のほうは昨年四月が初出演で八田より先に出ているが、その後かなり間が空いて今年の三月までほぼ一年間ブランクが空いており、出演回数も今回を含めて全四回に留まる。八田は英玲奈に半年近く遅れて昨年九月に初出演しているが、常連枠ではないものの全六回と割合多目の出演である。現役東大生というわかりやすい売りがあって、前に出る陽性の性格なのがこの番組向きの資質ということなのだろう。

司会の紳助には大学絡みでいろいろあったから(笑)学歴コンプレックスがあるのかもしれないが、割合成績の良い八田が偶に珍解答をする場面で「東大生のくせに」といじりやすいということもあったのだろう。英玲奈のほうは学歴は公表していないようだからよく識らないが、そこそこ賢くて冷静な印象のある子で、ブラン娘の中でも作家やアーティストなどの知的な取材を任される場面が多い。

八田は元々素人時代に「現役東大生の美人家庭教師」という売りでメディアに登場したという経緯もあって、ファンダメンタルな基礎教育内容から出題されることの多いこの番組の問題傾向上かなり有利なのだが、理系が専攻である為にこの番組の出題傾向がかなり文系に傾いている部分で少し苦戦するという割合になる。どっちかというと、本当に高い学力があるのだとすれば「コマネチ大学数学科」にでも出るのが筋だろう(笑)。

英玲奈のほうは普通にお利口な文系の女の子で得意な分野もあるから、番組の出題傾向的には実は八田よりも有利である。突っ込んだ文系問題や時事問題では凡ミスも多い八田などは「東大生のくせに実は少しおバカさん」的なイメージになるわけだが、英玲奈は自分のフィールドに掛かっていれば誰もわからない難問に正解するという確率も高いので、結果的には八田より随分お利口に見える仕掛けになっている。

そもそもおバカ面子が売りのこの番組で高学歴というのはそれだけでアウェイな感じになるわけで、現役東大生がスラスラ正解してしまったら厭味になる。キャラ的にはどちらかと言えばPabo寄りだから、賢くてもしょうがないかというキャラでもない。

勢い八田がヒールで英玲奈がベビーフェイスという扱いになるわけだが、ブランチ基準でこの二人を比較すると、英玲奈はほぼレギュラーだが八田は一、二カ月に一度しか出演しないので極端に影が薄い。芸名が「矢田亜希子」と「八木亜希子」を何となくかき混ぜて二人分に分けました的な紛らわしさがあるのも覚えづらい。

番組のシステム上リポート企画のないブラン娘はスタジオの雛壇にも出演しないことになっているから、何となくスタジオの中にいるという形でもないわけで、正直ブラン娘と言っても名目的なものにすぎない。出演すればかなり賑やかな性格なので前からいたような気がするが(笑)、出演していない間は剰り想い出さないというポジションのキャラで、総勢一五人のブラン娘中では最も出演頻度が低いグループになる。

オレ的には八田は何うでも好いが元々英玲奈は好きな部類だから、「三菱ミテカラ」のCMだけではなく他の番組でも活躍して欲しいとは思っているのだが、姉と違ってあんまり前に出る攻撃的なキャラでもないので、今回のように司会者が積極的に引き立ててくれないと目立てないのではないかと思う。

ブランチではブックコーナーとデートマスターのコーナーによく起用され、最近の趣味が写真ということもあってブックコーナーでは写真家絡みの取材が多い。この辺がオレ的には少しアレな部分で、何故か写真を趣味にする女性というのはアーティスト気取りの変な男に引っ懸かりやすいという偏見がある(笑)。いや、著名人の実例としては日芸写真科出身の大塚寧々くらいしか例がないのだが(笑)、やはり女性でスナップ的な範疇を超えて写真に興味を持つヒトは、変わり者か自称・変わり者が多いような気がする。

やっぱり女臭くないアートの最右翼が写真、それも銀塩写真だろうから、カメラが趣味の女性は何となく「私は凡人とは違うのよ」オーラが漂っている気がする。こういうヒトはアーティスト気取りのだめんずに弱くて、作品それ自体よりも本人が社会人として無軌道であることがアートの基準だと思い込んでいる節があるので、結果的にただのダメ男に引っ懸かる確率が高い。いやまあ、英玲奈が将来どんなダメ男に引っ懸かろうが本人の勝手ではあるんだが(笑)。

デートマスターのコーナーは、ブラン娘が著名人のエスコートでゲストゆかりのコースのデートを楽しむという「ウチくる」的な他愛ない企画なのだが、森山愛子と英玲奈の出番が多いという印象である。森山愛子は先行企画の「夜遊び番長」からの流れということもあるが、本人がご陽気で天真爛漫なキャラなので誰が相手でも物怖じせずに盛り上げて座持ちがするというメリットがあり、英玲奈のほうは森山愛子のように面白いことを言うわけではないが、どういう相手でも不愉快になるようなことを言わずに話を合わせるので、雰囲気良くデートの段取りを運ぶことが出来て別の意味で座持ちがするということがある。

他のリポート企画とは違い、ゲストとマンツーマンで一日座持ちしなければならないので、自然とこの二人の出番が多くなるというところだろう。金田美香だとトークがそれほど得手ではないので間が保たないし、白石みきはトークに険があるので相手によっては何だかギスギスするということがある。立川絵理は帰国子女だからかちょっと感覚が天然すぎるということもあるので一対一のフリートークには不向き、オレの記憶では英語力を活かしてラスベガスのエンタテナーと現地でデートしたとき以外にこの企画に起用されたことはない。要するに、番手から言ったら森山愛子か英玲奈しか残らないわけである。

ブラン娘の中では優等生的なポジションとなるが、顔が諄い割には性格があっさりしていてテンションが低く、それでいて別段喋り下手でもないという不思議なノリの位置附けになる。全般的に「前に前に」というテンションのブラン娘の中では、引き気味の姿勢の割には意外と重用されているというポジションになるだろうか。ウルトラマンマックスのミズキを演じた長谷部瞳も今年から加わったのだが、こっちのほうははしのえみを圧倒するくらい極端に前に前に出る性格なので、正直言ってちょっと鬱陶しい(笑)。

ヘキサゴンの話題に戻ると、ブランチ組ということでは斉藤祥太・慶太の双子王子も出ていたわけで、ここまで被るというのは偶然ではないだろうから、意図的にブランチ組という括りでキャスティングしたのだろうと思うが、一見、龍騎組とブランチ組というのは関係ないように見えるのだが、実は英玲奈は龍騎劇場版とカブト本編に出演歴があるから、満更無関係な取り合わせではない(笑)。だからやっぱり松尾貴史は白倉伸一郎の代理だろう

最終ステージの行列早抜けでは、香川教授と浅倉威の直接対決が一瞬だけあって英玲奈と萩野崇の対決となり、紳助の依怙贔屓で萩野の零れ球を英玲奈が拾うという形になりかけたが、最終的には仕切り直しとなって英玲奈が先に抜けた。龍騎の括りで視ると割合渋いカードなのだが、劇場版の英玲奈の登場場面など誰も覚えていないくらいのチョイ役なので、龍騎ファンでもピンと来ないネタだろう。念の為に言い添えておくなら、ファム=加藤夏希の姉の役だから浅倉威に殺されるだけの役である(笑)。

パンフレットに出ているかと思って引っ張り出して見たのだが、表2のコラージュの中に五センチ四方のワンカットだけ写っていた。割合不憫な扱いである。それではカブトではどんな役だったっけ?と思って調べてみたら、こんな役であった。「やぁ、ジャックさん!」もCSでちょっとだけ見たのだが、殆ど記憶に残っていない。

そういう意味では実はライダー人脈でもあった英玲奈だが、まあいろいろ儘ならない世の中ではあるが、とりあえず応援するから頑張れ(笑)。

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