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2007年12月13日 (木曜日)

オレの口に入るもの

唐突だが、オレは大食漢である。

年末調整の都合もあって家計簿らしきものをつけようと思い立ち、最近レシート類を集めるようにしているのだが、「明日やろうは馬鹿野郎」な性故に記帳自体はサッパリ手を着けていない(笑)。しかし、目の前に山と積まれたレシート類の内訳を詳しく視てみると、とにかく喰い物の類が無闇に多いことに今更ながら呆れてしまった。

オレは基本的に一日に二食しか喰わないが、喰うとなるととにかくたくさん喰う。流石にギャル曽根ほどでは到底ないが、普通人の二倍半くらい喰う。さらに、不味いものを喰うと覿面に具合が悪くなるので、カップラーメンとかレトルト食品とかインスタント食品などの安上がりな食品は基本的に喰えない。それに加えて、無闇に酒を呑むし煙草も一日三箱吸うし烏龍茶を一日に二リットル以上呑むので、区分上食費に分類されなくても口に入るものの出費が無闇に多い。

つまり、エンゲル係数が異常に高い。稼ぎが増えると増えただけ贅沢なものをたくさん喰うので、人一人の生活を支えるレベルを超えて飛躍的に収入が増えない限り、エンゲル係数は収入の如何に関わらず依然として高い。

以前友人の家に晩飯に呼ばれた時、幼子を含めた一家三人の喰った物をすべて合わせても、オレの一食分より少なかった時はかなり愕然とした。オレは一食に米を二合、場合によっては三合炊いて喰うのだが、そこの一家は一回二合くらい炊いて一家三人で晩飯を喰って、お父さんの食欲がなければちょっと剰るということで、なんでまたそんな一目視て算えられるくらいのご飯粒で腹が膨れるのかまったく理解出来ない。

だから、TVを観ていて小食の女の子が箸の先で小指の爪くらいのご飯粒をチマチマ摘んで喰っているのを視ると、まだるっこしくて気持ちが悪くなる。そういえば「牛に願いを」の玉鉄も、野郎のくせに飯粒をチマチマちょっとずつ箸で摘んでニチャニチャと喰っていやがったのがたまらなく不愉快だった。あれっぽっちでは口に入れた途端にバラけてしまって、とてもじゃないが飯を喰った気などしないだろう。

俳優やタレントは口一杯に喰い物を詰め込むとセリフが喋れなくて往生するという話を聞いたことがあるが、根性の座ったグルメレポーターなら、たとえ女の子でも優にコンビニのミニ丼一個分くらいの分量を一っ時にわしわしと口一杯に掻き込んだ次の瞬間にさも美味そうにコメントを発することが出来るのだから、野郎のくせに気持ち悪い飯の喰い方をするんじゃねえとオレは今心の中でおまえを殴ったけどその後許さなかった。

とまれ、かねてより同僚と昼飯を共にしたりすると過剰な鯨飲馬食ぶりを嗤われたりしていたから、自分が普通より喰うほうだということはわかっていたが、普通の人間は日常的にそんなに無闇に物を喰わないものだと識ってかなりびつくりした。

喰ったり呑んだりしたものがどうなるかと言えば、大概身体が熱くなって便所が近くなるので、カロリーは全部熱になり水分は全部尿になり食物繊維は全部便になっているらしい。冬場はどんな厳冬期でも一食喰うと暖房が要らなくなるので効率的だが、夏場はとにかく冷たいものを喰っても身体が熱くなるので、なるべく熱い料理は喰わないようにしている。

それでも素麺とか冷や麦とかうどんや盛り蕎麦など、タレに漬けて啜る冷たい麺類が大嫌いなので、パンばかり喰っている。夏場に喰える冷たい料理のギリギリの妥協点は、冷やし中華や炸醤麺、雲白肉や皮蛋や水母酢などの中華風オードブルが精々で、つけ麺になるともうイケ好かない気分になる。

で、冷たい麺類が何で嫌いなのかと言えば、表向きは「胃袋だけ中国人だから」ということにしているが、単に冷たい炭水化物をよく噛まずに人の二倍も三倍も喰うせいで気持ち悪くなるからだというのは自分でもわかっている。結局のところ何が拙いのかと言えば、とにかく何であろうが一度に大量に喰うのが悪いというのは自分でもわかっているのである。

こういう食習慣なので、今時の若者に比べると多少は年齢なりに脂身は附いているのだが、喰った物は大概熱と排泄物の形で体外に排出されるので、大量に喰う割には肥らない。最近体型面で困っているのは、日頃全然動かないので腹が減らない替わりに腹筋と大腰筋が弱っていて下腹部の形が弛んでいるということくらいであるが、これは喰っても喰わなくても事情は変わらないので食習慣は剰り関係ない。

ただ、若いスポーツ選手とは違って大量に喰ってもちっとも運動エネルギーにはならないので、基本的に体力レベルは並以下の低空飛行である。カロリーの大半は熱に変わって輻射するので、夏場に熱々の中華料理など喰おうものなら、掌で目玉焼きが焼けるほど体表温が上昇する。年一年中無駄に運転している薪ストーブのようなものである。

当人が無駄に飯を喰って無駄に熱を輻射して、さらにその体温を下げる為にガンガン冷房を効かせたりしているのだから、地球温暖化の申し子のような体質である。世の中には「無駄飯喰らい」という言葉があるが、あらゆる意味でオレこそが地上最強の無駄飯喰らいだと自負している←誇るなよ

ギャル曽根だって、どうみても喰った物はあのまんま一欠片も消化されずに排泄されているとしか思えないが、それでも一度にあのくらい大量の喰い物を腹の中に詰め込めるんなら立派な芸になるから無駄じゃないよな(笑)。

オレの場合、美味い物を大量に喰った代償で発生した輻射熱が少しでも世の為人の為のお役に立つとすれば、両の掌がこの世で望み得る最良の「温熱治療器」として機能することくらいである。関節が痛いとか内臓の調子が悪いという場合、腹一杯喰って熱々にのぼせたオレがひとたび患部に手を翳せば、どんな痛みもたちどころにピタリと治る。オレの周囲ではそれを「ゴッドハンド」と崇め奉り、オレはそれを「宇宙のパワーが降りてきた」と称している。

その万病の苦患を癒す有り難い「ゴッドハンド」をもたらす「宇宙のパワー」の正体とは、すなわち「人肌よりちょっと温かくていい具合の熱」である。まあ、熱力学上宇宙を律する基本的な力は「熱」なのだから、満更嘘を言っているわけでもない

かくしてオレは、この世の美味を効率的に単なる熱に変換する装置として、病苦に苦しむ衆生を救済し得る大宇宙の神秘力を恣にしているわけだが、ただ残念なことにオレが腹一杯飯を喰った後にちょうどよく苦患の癒しを求めてくる衆生が周囲に存在しない。

ああ残念なりと地団駄を踏みながら、今日も今日とてひだる神の悪戯に耐えかねて不必要なまでに大量の喰い物を腹に詰め込むオレなのであったとさ。

どっとはらい。

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