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2007年12月 2日 (日曜日)

物臭のツケ

ここ二、三日ばかり珍しく仕事が立て込んだものだからバタバタしていて、幾ら書き殴りのエントリーとはいえ、仕事の話をしてもオレが面白くないので、取り立てて書き記すようなこともなく漫然と日を過ごしていた。

そうは言っても日一日中仕事をしているわけではないので、半端に暇な時間はあるわけだが、そんな時に何をしているのかと言えば、PCのHDDに溜まった録画データを編集してDVDに灼けるよう処理していた。

当ブログでも何度か報告しているが、とにかくHDDレコーダーは精密機械なので、ヘビーに使い込むと頻繁に毀れる。とくにウチの場合、猫が二頭いる上にオレが無闇に煙草を吸うので、猫毛とヤニの相乗効果で相当頻繁に毀れる。よっぽど気になった時以外は滅多に掃除もしないので、まあ毀れないほうがおかしい(笑)。

今年に入ってからも春先に一度HDDがクラッシュして、その時はHDDフォーマットでリカバリー出来たので、録画データがパーになっただけで済んだが、七月頃にもう一度同様のトラブルに見舞われて、この時は録画データの消失だけではなくDVDドライブも認識しなくなった。つまり、録画は出来てもDVDに灼けなくなったわけで、あんまり度々毀れるので腹が立ってその儘修理せずにほっぱらかしておいた。

では録画データは何うしていたのかというと、ライン出力でPCに取り込んでPC上でオーサリングしてDVDに灼いていたのである。PCでDVDを灼いている人ならわかるだろうが、これが専用デッキに比べると無闇に時間がかかる。二時間のデータを一枚に灼く場合、実時間も二時間くらいかかる(笑)。ハードウェアエンコードとソフトウェアエンコードではハナから勝負にならない。

まあ、編集といってもPC上で一から十まで編集するとなると処理速度とGOPの識別精度にかなり問題があるので、細かい編集はHDDレコーダー上で行って、取り込みの際に頭とお尻に入る余分な部分をカットするだけのことだが、それだけでも一度データを編集ソフトに読み込ませて再度エンコードする必要があるので、かなり処理時間がかかる。

だから結局HDDレコーダーに溜めておいて飽きるほど観たら、レコーダーからPCにデータを移動してレコーダー側のデータを消去し、その儘PC側のHDDに溜め込むだけというパターンに落ち着いた(笑)。

聞くところによるとライン出力でダビングすると、画質は七〇%程度に劣化するらしいので、まあ保存するほどの映像品質のデータではない。地デジのHD映像ならそもそもM−PEGにダウンコンバートすると大幅に劣化するものなので、どのみち通常規格のDVDに灼くと地デジ画質でなくなるから、アレをナニしてライン出力でPCに取り込んでもそんなに気にはならないだろうが、普通にM−PEGで録画した映像をライン出力経由で再度M−PEG規格で録画し直すわけだから、かなり劣化した映像品質になってしまうわけである。

ならば、アンテナを分配してエンコーダにも繋ぎ直にPCで録画すれば画質の劣化は避けられる理屈だが、上記のような次第で細かい編集をするのに手間がかかるのと、もう一つ大きな事情として、ウチは古い集合住宅なのでアンテナ信号の分配にかなり問題があるという不都合がある。

つまり、一世帯に分配されている信号をさらに世帯内で二分配すると、極端に映像が劣化する。ブースターを間に噛ませても、そもそも回線品質が良くないらしく周期的に妙なノイズが入る。そのせいで、最終的にアンテナ線は主要な録画機であるHDDレコーダーにだけ繋いで映像品質を確保することにしている。

簡単に言うと、ビデオエンコーダーにアンテナ線を繋いでPC録画の映像品質を確保するということになると、録画する番組はDVDに灼くまではTVモニタで観られなくなるわけで、実質的には大部分のTV番組をTVモニタで観られなくなるということである。では分配するのではなくレコーダーとエンコーダーの間で適宜切り替えを行うということにすれば何うかと言えば、それを自動的に行ってくれるような便利な機械などないのだから、必ず一定の割合で録画ミスが起きることは目に見えている。

要するに、HDDレコーダーをメインに据えた録画環境においてDVDドライブが使えなくなった時点で、あらゆる意味で映像品質的には手詰まりなのである(笑)。そうなるともう、苦労して録画を保存するのが無意味に思えてくる。

さらに、連続ドラマや特撮番組などはそのうち必ずDVDが出るだろうから、是が非でも録画データを残さねばならないというほどのものでもない。そうすると、録画しておいて観る気になったら観ようという程度の番組に関しては、真っ先に何うでもよくなってくる。

この場合、優先度が高いのは、自力で録画を残さないとまず以て二度と観られない番組ということになるから、つまり一般的な基準では最も何うでも好いバラエティ番組ということになる。「めざましテレビ」や「王様のブランチ」など、録画してDVDに灼いている人間など一部の熱狂的なマニア以外にはいないだろうし、オレとしてもそういうマニアの方々とお附き合いしてまで録画データを補完して貰うのは、流石にちょっとアレである。

また「まるまるちびまる子ちゃん」なども、バラエティパートにはいろいろ諸事情が絡むだろうから、その儘の形でDVDが出る可能性は限りなく低いだろう。放映当時の連ドラの番宣をも兼ねているわけだから、DVDという形で残るのはドラマパートだけと視ていいだろう。

つまり、そういうくだらないものを優先して取り込み編集しオーサリングしているわけだから、連ドラや特撮は次第にお荷物になってくる。そういう次第で、七月クールの新番組は従来の半分以下しか録画しなくなった。

それでも継続録画している番組がある以上、どんどんデータは溜まってくる。幾ら入口を絞ってもペースが落ちるだけで溜まるのは溜まり続けるのだから、定期的に取り込んでHDDの空きを作るわけだが、PC側のHDDは幾ら増設しても有限の容量しかないのは当然である。最終的にはDVDにオーサリングして灼かないことには一連のプロセスが完結せず渋滞するのは当たり前である。

そういう次第で八つ当たり気味に腹を立てて意地を張ってはみたものの、結局四カ月くらいで音を上げて修理する羽目になったわけであるが、後に残ったのは五〇〇GBものHDDを一杯に満たした膨大な録画データの始末である。普通にオーサリングして灼くとDVD一〇〇枚分以上あるということである。

これを何うしたものかかなり悩んでいるのだが(笑)、とりあえず連ドラに関しては全部残すのはコストパフォーマンスが悪いので、OA録画を残しておきたいもの以外はどんどん棄てることにした。それ以外の残しておきたいデータも、参照率の高いものはビデオDVDにオーサリングして灼くとして、それほどでもないものはデータの儘DVDに灼き込んでいくくらいにして手間を省くしかないだろう。

データDVDにして灼くとPC上でM−PEGプレイヤーで観るしかなくなるが、必要に応じてデータを取り出して更めて適宜ビデオDVDにオーサリングするなり、そういう対応をとるしかないだろうと考えている。

書籍や映像メディアというのは、労力と資金を注ぎ込んでどんどん溜め込んでいるうちは、無意識のうちに欠けるところのないライブラリ的なものを目指してしまうが、所詮そんなものはオカネモチの道楽である。

オレは人生の大半を貧乏に過ごしているのだから、長期間に亘ってモノを保存するというのはよくせきの贅沢で、完全無欠なライブラリの構築維持など、ほぼ不可能だろう。HDDレコーダーの故障を機にそんなような心境になったものだから、先日押入に唸るほど溜まっていたVHSのカセットを思い切って大量に処分した。

これが、笑ってしまうことに、一六〇〇本以上もあった。

さらに言うと、これは心が弱くて棄てるに忍びなかったカセット四〇〇本を除いた数だから、全体で二〇〇〇本のVHSカセットが死蔵され押入の空きスペースを圧迫していたわけである。ウチのマンションは造りが古く押入の容量がかなり大きいので、そんなにあったとは流石に思わなかった。

因みに、VHSカセット一六〇〇本というのは、容量にしてこのサイズのビデオラック一六本分程度である。

当然、こんなに大量の不燃ゴミ(東京都の分別基準が変更になる前の話である)を一度に出すと収集を拒否されてしまうので、四回に分けて出したのだが、週に一度の収集日に必ず同じくらい大量のVHSのカセットが山積みにされているゴミ集積所というのは清掃局員視点ではちょっとした怪談だろう(笑)。

一カ月に亘って毎週毎週デジャブのように大量のVHSが出現するゴミ集積所というのは、いろいろな憶測を呼んだことだろうと想像するわけだが、まあ多分マンションの一室で営んでいる宅配ビデオ屋が何かの事情で夜逃げでもしたとか、DVDに主流的なメディアが移行した為に大量のVHSが廃棄されたというところに落ち着いたのではないだろうか(笑)。

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