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2008年1月15日 (火曜日)

どなたかは存じませんが

世の中には親切な方がいらっしゃるもので、よほど当ブログの記事を気に入って戴けたらしく、オレの与り知らぬ処で身を粉にして当ブログの宣伝に努めてくださった篤志の方がいらっしゃるらしい。お陰様で昨日のアクセスは通常の四倍近くに達し、アクセス解析で視たところ、ニセ科学批判の分野では盛名隠れもない著名ブログを経由して来訪された大勢の方々から該記事のご高閲を賜ったようで、これは大変名誉なことである。

これらの著名ブログの中には浅学にしてオレが存じ上げなかったところもあり、この分野の中心的コミュニティの在処を網羅的にご紹介戴いたことは得難いメリットと感じられ、旁々窮めて有り難いお志として受け止めた。

さらに、それらの著名ブログに当ブログをご紹介くださるに当たって、「都合の好い箇所だけを切り出して模範的な美しいわら人形論理で批判する」という剰りにもアカラサマな悪役演技まで買って出てくださり、ご自身の不利益をも顧みずに当ブログをお引き立てくださる侠気とご厚情には、幾度感謝しても足りないだろう。

オレが名も顔も識らぬその篤志の人は、おそらく「こういう恣意的な引用をしても原文に当たればすぐに安い欺瞞だとわかるはずだ」と賢察された上でわざわざURLとブログ名までお書き添えくださり、敢えて心を鬼にしてそのような「泣いた赤鬼」的な自己犠牲の挙に出られたのであろうと拝察する。

また、オレが科学者であるapj さんを「科学の」専門家と表現したことを「ニセ科学批判の」専門家と読み違え、子供でさえも犯さないような失態を故意に演じることでご自身の基礎的国語力を貶めてまで当ブログをお引き立てくださった上に、身を以てわら人形論理の何たるかを重ねてご教授くださったご恩も決して忘れてはならないだろう。

ニセ科学批判批判者は得てしてこのような稚拙なロジックを好むものだから、決してマトモに相手をしてはいけない」。見ず知らずの方のそのような言外の声がまざまざと耳に響くような思いである。

ただ、そのような真摯なご厚情に照らして、敢えてこのようなことを申し上げねばならないのは些か心苦しいのだが、如何に当ブログの便宜をお考え戴いた上での行動とは言え、やはり傍から視ればTPOを弁えぬ愚挙としか見做されない虞れがあり、当ブログへの実効的誘導効果と比較して、ご自身の蒙る不利益のほうが遙かに大きいのではないかと危惧する次第である。

ブログへ書き込むということは、その管理者にIPアドレスが割れるということであるから、何処の何方であるか管理者の方には大体見当が附いておられるだろう。どのような苛酷な処置をとられないとも限らないわけで、多寡が一日に数百程度のアクセスが増えたことと引き替えに、ご本人が方々で締め出しを喰らったり、不特定多数からの嘲りを買ったりしたのでは、余人にあらずこのオレの気が済まない。

現状の当ブログはたしかに吹けば飛ぶような弱小ブログではあるが、飽くまで誠実な言説の積み重ねという自助努力によって地道にコツコツとアクセスを拡大していく所存であるので、性急なご支援によってご自身の名誉や社会からの尊敬、またそのお立場を損なうような短兵急な行動はどうぞして慎んで戴きたいと切望するものである。オレとしても今以上に言説の研鑽に励み、必ずやそちらのご期待に応えるべく努力する所存であるから、今少し長い目で見守って戴ければこれに優る仕合わせはない。

このようなオレの誠意は、必ずやその方に通じるものと信じたいところである。

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