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2008年2月17日 (日曜日)

年寄りの冷や水

引越まで二週間を切ったので、ちょっと梱包作業をペースアップしたら、覿面に全身筋肉痛に襲われ、泣きながら作業を継続している。何しろ、小口の箱詰め対象の殆どが書籍とVHS、DVDなので、梱包済みの箱の取り回しで腰をいわす恐れが高い。前に一度腰をやっているので、様子をみながらそろそろと作業しているのだが、仕事の入り具合が不定期でスケジュールが読めないので、何とか今週中にはバラの荷物を形にしなければならない。

同時に、梱包済みの段ボール箱に雑然と埋もれて二週間近くマトモな生活が出来ないのでは困るから、併行して書棚やカラーボックスなどの単純な組み立て式収納家具を分解し減容する作業も進めなければならない。当然、従来の生活では無駄なデッドスペースのないよう三次元方向に容積一杯収納を展開しているから、仮置きして三角移動で効率的に作業を段取る為のスペースなどあるわけがない。

昼夜を徹して作業を進め、或る程度箱詰めが済んで嵩が張ってきたら空になった収納家具を分解して積み置き場所をつくるという段取りでやっているから、作業のサイクルが一巡するまで放置するわけにもいかない。急に仕事が入ったらすぐに出掛ける必要があることもあるので、とにかく一旦作業を始めたら形にするまで終われないわけである。

或る程度のスペースが出来れば、段ボールの山が割れないように積み上げるテクもあるのだが、いずれにせよ縦方向に積み上げるのはほどほどにしないと、大暴れする生き物が二匹もいる関係上、窮めて危険である。つまり、どれだけ効率的に作業を段取りしても、そこに置いてあったものを箱詰めしてそこに置くだけの話であり、分解出来ない家具に収納していたものが外に出る関係上、箱詰めして稠密に積み上げることによる容積上のメリットもほぼ無効化されてしまう。要するに、いつまで経ってもこのサイクルから抜け出せないのである(笑)。

現在の住居の前に住んでいたところは、独身男の貧乏住まい相応に1Kくらいの手狭なアパートで大量の書籍やVHSに埋もれて生活していて、その有様を一目視た或る友人から「ねずみ穴」という不名誉な蔑称まで頂戴したのだが(笑)、そこから2DKくらいの現状の住居に転居して格段に広くなったはずなのに、結局同じように今もモノに埋もれて生きている。

ここにはほぼ八年ほど住んでいるが、その間に世の中の仕組みも変わり、モノを棄てるのに結構なカネと手間がかかるようになった。割合気軽にどんどんモノを棄てられるタチなので、以前はそれで何とかモノの堆積が一定水準を保っていたが、棄てる速度が鈍化した為にこの八年の間に生活の垢がかなり溜まっていたわけである。

この際だから、カネのほうは工面が附かないので(笑)知恵と手間を使って何とかモノを減らすことを考えたいのだが、殆ど時間も残されていないことなので何処まで出来るかわからない。そもそも以前報告した通り、引越に備えてかなり大量にモノを廃棄して三分の一程度は確実に減らしたはずなのだが、引越屋の見積もりで視ると、現状でも前の住居の倍くらいの分量になるらしい。つまり、実に以前の三倍近くモノが増殖していたわけで、その事実を識ってかなり無力感を覚えた(笑)。

これではまあ、一人住まいにプラス精々猫二匹でも、2DKを狭く感じていたのは当たり前である(笑)。まあおそらく、オレの判断力や工夫でモノを減らすことが出来るのは現状が手一杯だろうから、粛々と作業を進めるしかあるまい(笑)。

それから、ここ二、三日集中的に荷造りに没頭していて痛感したのはやはり体力の衰退で、当たり前のことだが八年前と比べてオレは八つ歳を喰っているのだし、肉体の変化という意味ではこの時期の八年は大きい。前回は気合い一発で出来たことが、今は休み休み効率を考えて作業しないと身体を毀す恐れがある。

そういう次第で、「集中」とは言っても適宜休憩を入れつつ長時間作業しているわけだから、心身共になかなか纏まったものを書く余裕がない。ここ一週間くらいは作業に追われて更新頻度やレスのタイミングがかなり遅れると思うのだが、事情が事情なのでこの際ご容赦願いたい。

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コメント

こんばんは
 
5年前に本にう埋もれた生活から抜け出そうと、引越しを決行しました。荷物が1ルーム14㎡で3t車満載でした。今引っ越すと4t車いっぱいかも。本が捨てれない・売れない性格なので増える一方です。
 
引越しがんばってください。

投稿: FREE | 2008年2月17日 (日曜日) 午後 10時01分

>FREEさん

>>荷物が1ルーム14・で3t車満載でした。

本は分けても恐ろしいものです。とくにFREEさんのような方にとって「本」というのは単行本の類がメインでしょうから、かなり恐ろしいことになります。オレは若い頃から貧乏だったのと移動中の読書がメインだったことから、基本的に文庫本と新書本ばかり買うのでそれほど嵩張りませんが、単行本というのは判型も厚みもバラバラなのでそれはもう恐ろしいことになります。

巷の書痴の間ではとかく書棚の分類法が話題になるものですが、ジャンルや作家や判型という各分類項をどういう順序でソートして書棚に並べるかというのは悩ましいところで、オレは見た目の形が雑然としていたりデッドスペースが多いと落ち着かないタチなので、かなり乱暴に内容や一貫性を無視して判型毎に本棚一杯ぎゅうぎゅうに詰め込むほうです。まあそのせいで検索性が無闇に悪くて、本棚に並べる意味が全然ないのが困りものですが(笑)。

今回とくに恐ろしかったのは、主に写真集やグラフ雑誌の類で、これはもう通常の判型よりもちょっとだけ天地が高いとか低いとか左右が長いとか短いとか、妙な変形版が無闇に多いのが腹立ちました。特撮誌なんてのはかなり大判で嵩張るのに、一種資料性があるので棄てるに棄てられず、毎回かなり大荷物になります。

また、現在の住居は割合広いので大きな本棚を三本くらい入れたのですが、そこで余裕こいたのが命取りになって、結構コンテナスペースを喰うことになりました。通常はカラーボックスのような定型サイズの組み立て家具を組み合わせたほうが、引越の際に棄てたりバラしたり出来るので身軽なんですが、それでも算えてみたら、カラーボックスも一一本ありましたからバラすのも一苦労です。以前近所のディスカウントショップで買った安物の電動ドライバがフル稼働している状態です(笑)。

顧みすれば、オレも独り暮らしをするようになってから七回目の引越ですから、平均してほぼ四年に一度転居している計算になり、今度のところが丸七年くらい住んでいますから一番長かったことになります。この間に増えたのは本より寧ろフィギュアの類だったのが幸いして、かなり機械的に大量に棄てられました(笑)。何せフィギュアというのは保管するにせよディスプレイするにせよ三次元的にスペースを喰うので、こんなものを全部一緒に持って行こうなんてのは心の贅肉です(笑)。

大量に廃棄したフィギュアにかけたカネを試算してみたら、ガックリ膝が折れるほど哀しい気分になりましたが(笑)、所詮オモチャやホビーというのは贅沢品ですから、移動の際に真っ先に犠牲にするのが筋というものです。

友人には書痴に類する方が多いので、そういう話をよくするのですが、お金持ちの友人はトランクルームを借りて読まない本を一括して預けていたりしますね。貧乏な人でもそれなりに融通して、子供のいない夫婦者なら書斎を一間増やすとか、皆さん書籍の扱いには苦労しておられるようです。そういう方でも口を揃えて言うのは「本はどんどん棄てなきゃダメだ」ということで(笑)、棄てても棄ててもどんどん溜まるのが本というものの恐ろしいところで、知的生活の垢のようなものですね。

とりあえず、梱包作業を頑張ります(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2008年2月18日 (月曜日) 午前 03時46分

はじめまして
ニセ科学関連でこちらを見つけ、あまりの面白さから
ほぼすべてのエントリを読みました。
充実した時間でした。ありがとうございます。

フィギアを捨てる理由が「心の贅肉」だとすると
もしあの作品のキャラクタが捨てられていたら
皮肉な状況ですね(笑)

引越し作業お疲れ様です。お体に気をつけて。
また面白い文章を読ませてください。

投稿: T_U | 2008年2月19日 (火曜日) 午後 09時46分

>T_Uさん

いらっしゃいませ。コメント公開とお返事が遅れてすいません、こういうタイミングで軽い鼻風邪をひいてしまいまして、いい具合にボーっとしています。作業で汗まみれになってその儘ビールを煽ってごろ寝、起きてまた作業を続けて大汗をかいてビールを喰らってまたごろ寝、という無茶なサイクルを繰り返したので、この時期に風邪をひくのは当たり前だと反省しております(笑)。

昨日は某所の講釈に熱中してすっかり自分のところを忘れていましたから、完全に視野狭窄に陥っていますね。こういういい加減な奴が書いているくだくだしいブログにお附き合い戴きまして、有り難うございます。また、過分のお褒めに与りまして恐縮です。

>>フィギアを捨てる理由が「心の贅肉」だとすると
もしあの作品のキャラクタが捨てられていたら
皮肉な状況ですね(笑)

ぢつわですね、アルターの浮き輪抱えている奴は心を鬼にして棄てたのですが、グッスマのでっかいヒトを飛び越えてるのは棄てられずに残してしまいました(笑)。これでは単に気に入らないほうを棄てただけの話になってしまって、きっぱりフィギュアを処分するという当初の目的から有耶無耶のうちに逸脱しています。

下っ腹の贅肉同様、心の贅肉も一度附いたらなかなか落とせないもんですねぇ。

しかし、そういう通なネタを振ってこられたところをみると、出来心で五六〇〇〇字も書いちゃったあのエントリーも読んで戴けたのでしょうか(笑)。あれはもう、皆さんに大変申し訳ないことをしてしまったと反省頻りですので、選択肢の三番を踏んでフラッシュネタにウケて戴ければそれで満足ですが(笑)。

あのフラッシュを作るのに一番カネと手間がかかったんですが、アクセス解析で視ると誰も踏んでくれてないんでガッカリしてるんですよ。というか、あんなモンを作る為にフラッシュ作成ソフトとサントラCDを買うのがすでに心の贅肉ですが(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2008年2月20日 (水曜日) 午後 01時01分

自業自得による風邪とは・・・。
薄着のまま小説に夢中になって湯冷めして熱を出した
数日前のわが身を見せられるようで(笑)。

で、例のなが~いエントリももちろん読みましたとも!
ちゃんと最初にフラッシュも踏み思わず爆笑(笑)。
あのフラッシュ、自作だったのですか。そういう
「才能と努力の無駄遣い」大好きです。

あのエントリ本文に関しては、そもそもあのゲームを
読破するような人間は長文に耐性があるので問題ない
というか、ネット上にはあれより長い論考がけっこう
あったりとか(ぉぃ

ただ、そういう今まで読んだ論考はほとんどエロゲオタが
書いた文章で、必然的に文章のほとんどがヒロインがらみ
だったため、あれほどヒーロー論に徹したものがなかった
点が面白かったです。
また(僕も含めた)エロゲオタはそもそもゲームには
ループもの、平行世界ものの名作が多いことや
前作月姫(本編)と歌月十夜(ファンディスク)との
関係を無意識の前提にしていたりするので、
そうった文脈なしでの読み解きも新鮮でした。

ええっと、あのエントリに関してはまだまだものすごく
かけてしまうのですが(笠井潔の影響とか、その後の
講談社での小説の仕事とか)いつまでたっても終わらなく
なりそうなので(笑)これで失礼いたします。

投稿: T_U | 2008年2月21日 (木曜日) 午前 12時02分

お疲れ様です。
引っ越すくらいならいっそ夜逃げする方が楽だと泣いたことを思い出しました。荷造りも大変ですが、荷解きも憂鬱だった記憶が。そして今なお開かずの箱が。

大切なお嬢様方もいらっしゃることですし、くれぐれも健康にはご留意なさりつつ、鞭を入れて頑張って下さいませ。(今年はうるう年ですから、準備期間が一日多いと前向きに考えてみたり……)

投稿: 604 | 2008年2月21日 (木曜日) 午前 12時19分

>T_Uさん

どうもです。風邪薬が効いてボーっとしてますが、何とか作業を進めております。

>>ちゃんと最初にフラッシュも踏み思わず爆笑(笑)。

有り難うございます、救われました(笑)。実際にゲームをプレイしていないヒトは何処がネタなのかわからないので、踏んだ上でさらに「何処がおかしいのか?」と問い質されて返答に詰まったこともありました(笑)。

ああいう他人様に通じないネタに自己陶酔的に没頭するのが悪い癖ですねぇ。元々あの種のゲームはスクリプトが簡単なので、フラッシュで再現出来るんじゃないかと思い附くと、やらないと気が済まなくなるんですよ(笑)。

>>ただ、そういう今まで読んだ論考はほとんどエロゲオタが
書いた文章で、必然的に文章のほとんどがヒロインがらみ
だったため、あれほどヒーロー論に徹したものがなかった
点が面白かったです。

本文中でも触れていますが、元々オレはゲームの類を一切やらない人間なので、あの作品へ至る入り口としては、飽くまで龍騎のプロデューサーである白倉伸一郎への関心の延長ということになりますね。ヲタクには無茶な輩も多いので、今頃になって龍騎を観て「あれのパクリじゃねーか」とか言うそそっかしい奴がいるらしいですが、それは順番がまるで逆だっつーの(笑)。

ギャルゲ方面に詳しい方に逆に伺ってみたいのは、オレがあのエントリーで考えたような影響関係のラインに関して、当事者の発言から裏がとれそうかどうかという部分なんですが、ネットで調べた限りでは、上遠野浩平から奈須きのこへのラインが言及されていただけでしたね。彼が雑誌媒体や他の作品に関連した発言でどういうことを言っているのかご存じの方に、ご意見を伺ってみたい部分ではあります。

実際、月型の作品の中でFateを特徴附ける要素というのは、衛宮士郎の主人公性の部分だと思うのですが、いろいろ調べた範囲では、造形の具体には従来作品からの連続性が視られるようでも、「正義の味方」という観念があれほど突出している人物造形は他にないように思えます。

他の作品だと、凛やサーバントたちのような人物造形が一般的で、寧ろ正義なき闘争という性格のほうが強いのではないかという印象なんですが、そこで正義の味方という観念が出てきたのは何故だろうと考えた場合に、上遠野浩平からの影響は勿論、龍騎の影響もあるんじゃないかと考えたわけです。

>>ええっと、あのエントリに関してはまだまだものすごく
かけてしまうのですが(笠井潔の影響とか、その後の
講談社での小説の仕事とか)いつまでたっても終わらなく
なりそうなので(笑)これで失礼いたします。

残念ながら、あのエントリーで陳べたように奈須きのこの文章の粗さに抵抗がありますので、個人的には彼のテクストがメインの小説形式だと少々食指が動かない部分がありますので、「DDD」は読んでいません。笠井潔が近年ラノベに傾斜していることに関しては仄聞しておりますが、ウィキで笠井潔の項目を視ると、

>>美少女ゲームにも関心があり、シナリオライターである奈須きのこの小説『空の境界』の解説を手がけたほか、『ヴァンパイヤー戦争』・『サイキック戦争』の講談社文庫版のイラストはどちらも美少女ゲームのイラストレーター(武内崇・中央東口)が描いている。

とありますね。まあ、オレはどちらかと言うと笠井潔がラノベに傾斜する姿勢には不純な動機を感じるのですが、笠井潔の影響を受けて奈須きのこの芸風がどう変わったかには若干興味があります。多分、文章はあんまり上手くなってないんではないかと思いますが(笑)、よろしかったらその辺のお話をお伺い出来るでしょうか。勿論、長文コメント大歓迎ですから、その辺はご遠慮なさらずに(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2008年2月22日 (金曜日) 午前 01時32分

>604さん

お気遣い戴きまして有り難うございます。そんなような次第で、心身不調ですが何とか作業を進めているところです。

本日は古本屋の出張買取に応対して、意外としっかり査定する業者で、もう要らないのに棄てるのは惜しいガスガンやLDなんかも好い値で引き取ってもらえたので、まずまず上首尾でした。不用品の処分が目的ですので、ブクオフで投げ売りしようかとも思ったんですが、ブクオフ辺りだと、値段の附かない本の引取費用と相殺で逆にカネとられたり引取拒否されたりしかねませんから、ちゃんと査定してくれるところを選んで正解でした。

引越にカネがかかっていろいろと物入りですので、多少でも値段が附いたのは有り難いところです。猫たちはもう、日々ウチの中の様子が変わってしまうので落ち着かないようですが、まあ新居に落ち着くまでの辛抱です(笑)。

>>荷造りも大変ですが、荷解きも憂鬱だった記憶が。そして今なお開かずの箱が。

荷解きに関しては、大量にゴミが出るのがアタマ痛いですね。今回の引越は素人ではまず無理っぽいので、最初から業者任せで考えていたんですが、業者を使うと先方から渡された段ボールの空きを引き取ってもらえるのがまだしも助かります。でも、その為には、転居後或る程度荷解きを進める必要があるということですから、気が抜けません。

急に決めたので、最初から今月いっぱいと日を区切っていて、新居を見附けて旧居を引き払うまで四週間切るような強硬スケジュールになってしまいましたが、今のところ順調に段取りが進んでおります。

投稿: 黒猫亭 | 2008年2月22日 (金曜日) 午前 01時33分

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