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2008年6月 5日 (木曜日)

リンク追加

左側のサイドバーのリンクメニューに、二つのリンクを追加した。一つはたかぎF さんとPseuDoctorさんが作成されている「ニセ科学批判まとめ %作成中」で、もう一つは亀@渋研X さんが作成されている「『水からの伝言』の基礎知識」である。

基本的にウチは大したアクセス数もない過疎ブログなので、もう一つのコンテンツのほうとの相互乗り入れという階層処理的な目的以外、何かしらの広報目的でリンク機能を使うという発想がなかったのだが、ニセ科学批判関連のコメンタリーが増えてくると、やはり読み手の方にも議論の総体を踏まえて戴き、基本的な知識や前提を共有して戴くことの必要性を痛感するに至った。

特定の対象に対して人が考え得ることというのは、概ね共通しているものである。驚嘆に値する新知見というのは、そのような共通する部分に関する既存の議論を踏まえた上でしか為されないものである。わかりやすい言い方をすれば、自分が考え附くほどのことはすでに他人が考え附いている可能性が高いのだし、多くの人々の既存の営為を一切踏まえずに画期的な論が起こされる可能性は窮めて低いということである。

たとえばニセ科学について何かを言おうと考えるなら、既存の議論の総体をチェックして、すでに為されている議論を繰り返さないほうが効率的である。すでに為された議論であったとしても、違った角度から論じ得る余地はあるものだが、それがすでに為されていることを識らなければそんな「角度」それ自体を見出しようがない。

多くの人々がコミットしている領域では、マンパワーの集積が効率的に機能することが望ましいわけで、すべての論者が一から同じことを論じ始めるのでは無駄が多すぎるということである。ニセ科学に限らず、すべての論題には「周回遅れ」の問題が附き纏うわけだが、近年は「まとめ」という形で既存の議論を集積しておくという文化がネット一般に根附いており、これは積極的に利用されるべきだと考える。

そういう次第で、ニセ科学批判や水伝についての知識普及という意味では、ウチ程度のアクセス数では大した貢献も出来ないが、これは単にこちらで当該領域に関してコメンタリーする際の便宜を目的としたものとお考え戴きたい。それならば、こちらの発話の到達範囲なりにベースとなる知見の集積を紹介出来るわけで、身の丈なりに過不足のない認識だろうと考える。

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コメント

リンク、ありがとうございます m(_ _)m
ごあいさつが遅くなりまして、失礼しました。cookieが消えてて、自分でもびっくりしました。いやあの、えー、更新ができていなくて、ほんとお恥ずかしいです(大汗)。

投稿: 亀@渋研X | 2008年6月11日 (水曜日) 午前 12時11分

>亀@渋研Xさん

いえいえ、こちらこそ水伝FAQに関しては作成をお奨めした立場でありながら、今までリンクを張っていなかったわけですから、ご丁寧なご挨拶を戴きますとかえって恐縮致します。

言い訳がましいことを申しあげますと、やっぱりウチのような軟派なブログが仰々しくニセ科学や水伝に関するまとめへのリンクを掲げるのも面映ゆいところがありましたので、今まで少し躊躇いがありました。

しかし、やっぱり少しでも多くの人に識って戴かないと話にならないな、と感じることが多かったものですから、遅れ馳せながら今頃リンクを張らせて戴いた次第です。本文でも書いたことですが、寧ろ「使わせて戴く」という意味のほうが大きいわけでして、こちらでニセ科学や水伝に関連したお話をさせて戴く場合、こういうまとめがあると大変便利だと思います。

以前書いた通り、オレも原書を読んでいるわけではないですし、逆に過去の議論の成果を教わる立場ですので、あのくらい中身の煮詰めが出来てくるとあまり作成に協力出来ないと思いますが、現状でも十分使えるものになっていると思いますので、負担にならない範疇で頑張ってください。

投稿: 黒猫亭 | 2008年6月12日 (木曜日) 午前 12時02分

こんにちは。

このエントリを読んで、自分のブログのトップからは未だにリンクをはってないことに今更ながら気づきました。早めになんとかしなければ。

この二つのページは自分でも定期的に復習のために読み返すことが多いですね。

投稿: dlit | 2008年6月12日 (木曜日) 午前 06時51分

>dlitさん

どうもアレですね、なんというか、ニセ科学批判に積極的にコミットしているわけでもないのに、こういうリンクを張るのは烏滸がましいんじゃないか、みたいな遠慮はありますよね。で、poohさんやTAKESAN さんのところでリンクが張られているのを視ると、なんとなく満足してしまう、みたいな(笑)。

でもまあ、考えるまでもなく、こういう良コンテンツは誰が紹介しても害はないわけですから、ウチみたいに半端にコミットしているところからでもリンクを張ればそれなりの範囲で伝わるのかな、と。

>>この二つのページは自分でも定期的に復習のために読み返すことが多いですね。

ニセ科学批判や水伝批判というのは(階層性は違いますが)それぞれデリケートな問題を含んでいるわけで、実践からフィードバックされた知恵が集積されることで、過去に為された失敗やデメリットを、現時点で可能な限り回避することが出来るというのが大きなメリットですね。

こういうふうに経験則が積み重なって体系化されてくると、一種敷居が高くなる弊害はあるわけですが、それは過去の過ちを繰り返さない為のコストなのですから、ニセ科学に関心を覚えた方には出来るだけ情報を共有してもらいたいと思いますね。

投稿: 黒猫亭 | 2008年6月12日 (木曜日) 午後 12時30分

>なんというか、ニセ科学批判に積極的にコミットしているわけでもないのに、こういうリンクを張るのは烏滸がましいんじゃないか、みたいな遠慮はありますよね。

あああ、これは非常によくわかります。

僕のところもニセ科学関係の記事が目的で訪ねて来る人はむしろ少数だと思うのですが、ニセ科学問題自体に興味を持っている人は割合として結構多いというのが最近わかってきました。

投稿: dlit | 2008年6月13日 (金曜日) 午前 04時43分

>dlitさん

>>あああ、これは非常によくわかります。

dlitさんはオレに比べるとコミットしておられるほうだと思いますが、それでもそう思われますか。なんかやっぱり、敷居が高いというのでもないんですけど「半端に関わってはいけない」的な感覚はありますよね。

まあでも、だから逆に「このくらいのことはしよう」程度の気持ちでも好いのかな、とも思いますので今頃張ってみたわけですが、やっぱり自分が便利だというのが一番大きいですよね。折角「使える」情報なのだから積極的に使っていこうということですが。

>>ニセ科学問題自体に興味を持っている人は割合として結構多いというのが最近わかってきました。

dlitさんのところは、言語学の専門的な話題も多いですから、一般的な読み手が興味を持つのはやっぱりニセ科学の話題のほうが多いんでしょうね(笑)。たしかご自身でもそう仰っていたと思いますが、水伝などは「言葉」を大きなファクターとしていながら言語学の見地からアプローチした言説が手薄だったので、dlitさんの言及が貴重だったりしますし。

投稿: 黒猫亭 | 2008年6月14日 (土曜日) 午後 01時47分

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