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2009年2月28日 (土曜日)

本当は恐ろしい逆流性食道炎

かねてより病気ネタと怪我ネタの多い「お達者ブログ」の当ブログだが、個人的な真打ちはこれである。四〇前後からその気があったのだが、どうもここ数年悪化しているような気がするのが、タイトルに挙げた「逆流性食道炎」である。

これは仰臥時や俯いたときに胃液や胃の内容物が上がってきて食道が炎症を起こす病気で、必ずしも炎症を伴うとは限らないことから「胃食道逆流症」とも呼ばれているそうだが、オレは常々食後すぐに寝ることが多いので、随分前から就寝中逆流した胃の内容物が気管支に入って咳き込んで起こされると謂うことが度々あった。

で、どうもこれは喰い合わせに原因があって、ビールを呑んだ後にサンドウィッチなどの柔らかい食事を摂って寝ると必ず胃の内容物が逆流してくると謂うことが経験的に判明したので、この喰い合わせを避けることによって暫く症状が治まっていた。対処法としてはこれがかなり有効で、滅多に胃液が逆流しなくなったので、多分これはそう謂う体質なのだろうと考えていたのだが、どうもそんなに簡単なものではなかったようだ。

暫くはそんな病気のことを忘れていたのだが、ここに転居してくると冬の冷え込みがかなり厳しいので、首を寝違えることが多くなった。ここで註釈すると、オレは普段枕を非常識に高くして寝る習慣があって、普通の枕の上にテンピュールの枕を置いて二段重ねで寝ていたのだが、これだとかなり角度が附くので、寒くなってくるとふとした拍子に首を明後日の角度に捻って寝違えることが多かった。

都内は比較的暖かかったのでそう度々でもなかったが、ここに越してからかなり朝方に冷え込むので首を寝違える頻度が高くなり、しょうがないから枕を一つ外しかなり枕を低くして寝ることにした。これで首を寝違えることはなくなったし、慣れてくればそんなに不快を感じなかったので、暫くは低い枕で寝ていたのである。

ところが、そんなことをしたことさえ忘れて暫く経った頃、ふと気が附くと声が嗄れて剰り大きな声が出なくなってきた。風邪でも引いたのかと思ったのだが、痰が絡んでいると謂うふうでもないので不思議に思って、精々寝室内を加湿するくらいの対処をしていると、そのうちに、夜中に猛烈な前胸部痛を感じて飛び起きると謂う一件があった。

それはもう、これまでに感じたことのないような焼け付くような激痛だったので、いよいよ長年の不摂生が祟って何かヤヴァい病気に取り憑かれたのだろうかと戦々恐々とした。流石に養っている生き物がいるとこんな命でも惜しいので、多分胸が痛いんだから呼吸器のほうだろうと当たりを附けて煙草を控えてみたのだが、声のかすれは取れないし、週に一度くらいは前胸部痛を感じて夜中に呻吟すると謂うことが続き、これはもう今更悔い改めてみてもダメだろうと一旦は観念した(笑)。

いや、今となっては笑い事だが、独り暮らしの身空で夜中に激痛を感じたら、それはもう到頭お迎えが来たと思うのが自然である(笑)。それで、勿論人様にはそんなことは言わないが、オレも五〇になるやならずで娑婆とおさらばですかとか、今年の桜は見られても来年の桜は見られないのだなぁとかしみじみ考えて、オレがいなくなったらこの生き物たちはどうなるのだろう、いよいよ非道くなったら引取先を探そうか、余所の家の釜の飯を喰うようになっても達者で長生きするのだぞ、と心に呟いて、暫くはしょんぼり過ごしていたのであるが、不図この一連の違和感を感じるようになったのは枕を低くして寝るようになってからのことであるのに気が附いた。

枕の高低で何か非道い病気になるとも思えないが、芋蔓式に想い出したのが一時逆流性食道炎に悩まされた経験である。つらつらと考えるに、どうもこの痛みは肺だとも心臓だとも決めかねる微妙な部位に走るのであるが、普通に考えてここは気管支の入り口辺りではなかろうか、そうすると、これほど非道くはないがこの部位にこれに似た痛みを感じた記憶が嘗てあると当たりが附いた。

念の為に調べてみると、胃食道逆流症は食道が胃よりも低くなる位置関係によって胃液が逆流してくるので、就寝時にあんまり非道いようであれば身体を少し起こして寝れば好いと書いてある。それで従来通り枕を二段重ねて寝るようにしてみたら、週に一回程度あった前胸部痛の発作が嘘のように治まった。

つまり、この痛みは以前胃の内容物が逆流して気管支に入ったのと同様の症状だが、以前よりも頭の位置が下がったので相対的に胃の位置が高くなり、自然に胃液が食道付近に逆流して寝返りを打った拍子に気管支に入り込み、激しい痛みを引き起こしていたもののようである。

そう謂えば、あんまり痛いのでさらに寝返りを打つと、痛いところが常に鉛直方向に移動して廻るような感覚があったのだが、それは胃液が気管支の中で流動していた為らしい。普通に半固形物混じりの吐瀉物が気管支に入ったらそれを排除する為に激しく咳き込むはずだが、流動性の胃液だけがするっと入り込んでしまった為に、咳よりも痛みのほうを強く感じていたと謂う理屈になるようである。

ひとまずは枕を戻すことによってそれ以上に悪くなることはなくなったが、これまで暫く胃液が食道付近に滞留していたせいで少し炎症気味になっているようだから、炎症が軽快するまで胃液の分泌を抑えようとガスター10を買ってきた。今のところ市販薬で胃食道逆流症に効くほど胃液の分泌を抑えるのはガスター10だけのようなので、最近は暫く就寝前にこれを服用している。

原因としては複数の要因が考えられるようだが、対処法としては対症療法のみで決定的な治療法はないらしい。調べてみたら、原因となる条件にかなり当てはまるものが多いようで、年寄りのヘビースモーカーだから食道下部括約筋もかなり弛んでいるような気がする。そうすると、とにかく食後すぐ寝る習慣を改めて、腹圧を下げるように気を遣い、脂っこい食事や過食を避けると謂うことしかないだろう。

とにかくあの激痛たるや、試したことは勿論ないが濃硫酸や強アルカリ薬品を一気呑みしたら多分あんな感じだろうと謂うもので、入るべきではないところに強酸性の流動物が入ったのだから痛いのが当たり前である。

不謹慎な例えだが、世の中には農薬や工業薬品で服毒自殺する人もいるようだが、あんな辛い死に方だけはしたくないものだとしみじみ思った。この不景気の折柄、手近に劇毒物がある人でも、その死に方だけはかなり辛いからやめときなさい、死ぬより辛いから、と余計な忠告をしたいところである。

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コメント

>>オレがいなくなったらこの生き物たちはどうなるのだろう、いよいよ非道くなったら引取先を探そうか、余所の家の釜の飯を喰うようになっても達者で長生きするのだぞ、と心に呟いて

本人的には頗る深刻なつもりなんだが、こう謂うときにもネタを忘れないのがオレの暢気なところで、膝の上で丸くなってコロコロと喉を鳴らしている摩耶の背をしみじみと撫でながら、不図「摩耶ちゃん、ボク疲れたよ、とっても眠いんだ…」と呟いてしまった途端に、摩耶と月夜の背中に羽根が生えた天使が両脇から「ぷにっ」とした肉球でオレの亡骸を抱えて、天上から差す一筋の光の中を厳かな女声コーラスと共に昇天していく絵面が脳裡に浮かんでしまって、夜中に独りで爆笑してしまった。

多分オレはまだ当分死なないような気がする(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月28日 (土曜日) 午後 04時26分

はじめまして、黒猫亭さん

誤飲は”高・齢・者”の肺炎の大きな原因でございます。黒猫亭さんが、条件に該当するとは申しませんが、可愛いご家族のためにもどうぞご自愛くださいませ(なんちゃって)。

投稿: うさぎ林檎 | 2009年2月28日 (土曜日) 午後 06時37分

>うさぎ林檎さん

いらっしゃいませ。TAKESANさんのところではどうもです。

>>誤飲は”高・齢・者”の肺炎の大きな原因でございます。

WHO定義の「高齢者」にはまだまだ間があるんですが、高年齢者雇用安定法定義の年齢には段々近附いてきていますし、ぶっちゃけ肉体年齢はかなり衰えているように思いますねぇ(笑)。そのうち五年もすれば餅を喉に詰まらせて自分で掃除機で吸い出す羽目になるんじゃないかと(笑)。

若い頃から唾液が気管支に入って噎せることが多かったんで、元々体質的にかなりあちこち緩いんではないかと思います(笑)。

>>可愛いご家族のためにもどうぞご自愛くださいませ

いやあ、いよいよオレも危ないのかと思ったときは、別段こんだけ生きればいいや的にも思ったんですが、こう謂う暮らしをしていて急に倒れたら、猫をどうやって生き延びさせようかと謂うことにはかなり悩みまして、いざと謂うときの為に猫飯の大袋を買い置きしたり、なるべく長期間水を供給する仕組みを考えたりしましたねぇ。

こんな田舎に引っ込んだもんですから、すぐに来てくれる識り合いもいないので、それだけが心配ですね。まあ、本人がなるべく長生きするしかないんですが(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月28日 (土曜日) 午後 07時19分

難儀なことでございましたね。

昨年末の忘年会で調子に乗りすぎ、各種焼酎を華麗にリバースした時、喉の痛みが激しかったのを思い出しました。気分の悪さより、そちらの不快感のほうが大きかったです。恐るべし胃液。

そのあと明け方に風呂の中で目覚めてちょっと怖かったのもあって、深酒には気をつけております。でも肉球天使に導かれての昇天ならそう悪くないかも知れませんね。今すぐのお迎えは困りますが……。

投稿: 604 | 2009年2月28日 (土曜日) 午後 09時53分

>604さん

>>昨年末の忘年会で調子に乗りすぎ、各種焼酎を華麗にリバースした時、喉の痛みが激しかったのを思い出しました。

相変わらず豪快な人生を歩んでおられますね(笑)。オレはどうも焼酎は体質に合わないと謂うか、ぶっちゃけリバーサルなのでビールかウィスキーオンリーなのですが、最近はめっきり外で呑む機会が減りました。

そう謂えば、年末年始のカラオケは上手く行きましたでしょうか。

>>恐るべし胃液。

胃液の恐ろしさは軽く見てはいけません。尾籠な話ですが、大分以前、深酒をして気分が悪くなったとき、ゴミ袋代わりにしていたコンビニ袋の中にリバースして流しに放置しておいたのですが、二日くらいほったらかしにしておいたら袋が溶けておりました。

>>そのあと明け方に風呂の中で目覚めてちょっと怖かったのもあって、深酒には気をつけております。

湯中りするとか湯冷めするとかならまだしも、湯船で溺死と謂うのも死に方としては体裁の良いものではないですねぇ。これは実際にそう謂う人がいるらしいのであまり冗談で言うことでもないですが、湯船に浸かって急死して茹だってしまった人もいるようですので、くれぐれも風呂では死なないようにお気を付けください。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月28日 (土曜日) 午後 11時34分

さすがにそう言う経験はありませんねぇ・・。僕は酒も飲まないので、胃液吐くまで、ってのも学生時代、体育会系の新歓コンパのみですわ(笑)。

まぁ、なんというか、初めて知り合った頃の黒猫亭さんよりも僕がさらに10も年上になっちゃってますから、お互いもう無理は効きまへんな(爆)。

人生の折り返し地点は、お互いもう過ぎているだろうと思いますが(木亥火暴!!)、まだまだ世の中がどうなっていくのか、後40年くらいは一緒に見ていきませんか(笑)。

投稿: がん | 2009年3月 1日 (日曜日) 午後 12時08分

>がんさん

>>まぁ、なんというか、初めて知り合った頃の黒猫亭さんよりも僕がさらに10も年上になっちゃってますから、お互いもう無理は効きまへんな(爆)。

素直に干支が一回りするくらいの附き合いだって言いなさいよ(木亥火暴!!)。

そう謂うがんさんがテニスで足を痛めて「歳も考えずに張り切るからだ」と言われたのがすでに一〇年くらい前ですから、これからどんどん老いていく一方なのだなあと謂う感慨がありますね(笑)。

>>まだまだ世の中がどうなっていくのか、後40年くらいは一緒に見ていきませんか(笑)。

四〇年だと米寿ってことになりますので、ちょっとそれは無理かもしれませんなぁ。

ウチの次男坊は命根性が汚いので、常々「一〇〇まで生きる」とか嘯いているらしいですが、オレみたいのがあんまり長生きすると周囲に迷惑が掛かりますので、あんまり傍迷惑にならない範囲でそこそこ長生き出来たら好いかな、と(笑)。

まあ、欲は言いませんから、今飼っている猫の葬式を二匹分ちゃんと出してやるまでは生きていたいな、とは思います。なんか、そうなったら淋しくてまた別のを飼うような気がするので、キリがないとは思いますが(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年3月 1日 (日曜日) 午後 12時27分

こんにちは、、、

またまた心配なエントリーがあがり、
気にしています。

絶対無理なさらないように!!!
あっ、そうだ。そうだ〜〜〜

黒猫さん。
憎まれ口、ウゥウウ〜〜ンと聞きなさいなぁ♪
「世にはばかるぞぉおおおお」って感じでね。

とにかくご自愛を。

投稿: せとともこ | 2009年3月 2日 (月曜日) 午後 05時37分

>せとともこさん

度々ご心配をおかけして申し訳ありません。人間歳をとってくると、あそこが痛いとかここが痒いとか謂うような辛気くさい話ばかりになってまいりますが(笑)、オレはまあ子供の時分からちょこちょこ怪我だの病気だのをする割りには、大病もせずに何とかこの歳まで生きてこられました。

健康や体力に自信があって無理の利く人ほど、無理に無理を重ねて或る時どっと患い込むような羽目になりますが、ハナから無理の利かない身体だと、安直なところで安全弁が働いて却って大過なく生きられるんではないかと。

前述の次男坊なんか、働き盛りの頃に無理を重ねてアルコール浸けになった揚げ句、急性肝炎を患って沢庵みたいに真っ黄色になって死にかけたかと思えば、さらにその数年後には急性膵炎を患って一週間の余も人事不省で死線を彷徨ったりしていますから、それに比べるとまあ、怪我だ病気だと謂っても多寡のしれたものでして。

余談ですが、この弟が倒れたときに満更野暮でもない芝居懸かりの修羅場が出来致しまして、それをこのオレが中に入って一方ならず骨を折ったと謂う子細がございまして、その一条がありますものですから、こいつはオレに一生頭が上がらないと謂う次第で、こいつがその宣言通りに一〇〇まで生きてくれれば、投げ込み同然の簡単なものでも兄貴の葬式くらいは出してくれると謂う寸法になっております(笑)。

>>憎まれ口、ウゥウウ〜〜ンと聞きなさいなぁ♪
>>「世にはばかるぞぉおおおお」って感じでね。

いやまあ、現状でも手一杯に憎まれ口を叩いておりますから、これ以上に憎まれ口を叩くのは原理的に不可能なんではないかと思ったり思わなかったり(木亥火暴!!)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年3月 3日 (火曜日) 午後 01時14分

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