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2009年2月 8日 (日曜日)

身内ではあるけれど

昨年の秋口くらいにオレの友人がブログを開設したのだけれど、これがなかなか良ブログだと思うので、身内廻しと嗤われるかもしれないが更めてご紹介したい。

アグリサイエンティストが行く
CBX125カスタムと楽しい毎日


書き手はがんさんと謂う人で、トクサツ関係のネットコミュニティを介して一〇年以上の附き合いになる。農業関係の技術職だと謂うことだが、具体的にどう謂う仕事をしているのか、農業に詳しくないのであまりよく識らない。県の職員で、どうやら地域の農家に農業技術の指導をしているらしく、その関係で一度拙ブログにTBを貰ったことがあるし、いろんなエントリによくコメントをくださる人である。

職業柄、農政や農業経営に関する提言や批判のエントリが多く、やはり本職だけに具体的な経験や専門知識に基づいた興味深い内容の記事が多い。カウンタがないのでどの程度のアクセス状況なのかは識らないが、昨年末にオレが書き込んだコメントが初コメントと謂うことなので、まだまだスタート直後で広く認知されていないのではないかと余計な心配をしている。

更めて言うまでもなく、農業は国の食糧自給の要であると同時に、国民の食の安全の最前線でもある。そして、向後の持続可能型社会の鍵を握る産業こそが農業である。おそらく今後、農業の担う対象は、食糧のみならず様々なジャンルに拡大していくことだろう、またそう在るべきだ、と予想している。そう謂う意味で、農業の将来性にもっとスポットライトが当たって、農業従事者以外の人々の間でも活発に論じられるべきではないかと思う。

なので、オレのところのような貧弱な影響力の過疎ブログが周知のお手伝いを買って出ると謂うのも烏滸がましいが、ここを読んでくださっている影響力の大きいブログ主の方々が関心を持ってくだされば、そこからかなり拡がっていくんじゃないか、と期待して勝手に紹介させて戴いた次第である。

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コメント

おはようございます。

いやなんだか数日ぶりにのぞいてみれば、過分なお言葉、ありがとうございます。汗顔の思いです。

いつもどうにかしたいとは思いながら、ごく狭い範囲以外はどうにもできないものを少しでも広げていきたいと始めたものですが、積極的にあちこちで宣伝するでもなく、アクセスは日に数件~十数件といったところです(^^;。

ぶっちゃけた話、農業が仕事としてもっときちんと成立する、砕けて言えば農業が儲かるようにしたい。そうすれば今農業が抱えている問題はかなりの部分解決に近づくと思ってるんですよね。
ただし、安全安心は犠牲にすることなく、ですが。

今のところ、自分の考えを開陳するにとどまっていますが、もっと現場の声を届けるようなこともやっていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

投稿: がん | 2009年2月 8日 (日曜日) 午前 10時24分

>がんさん

いや、真面目な話、もっと広く読まれるべきだと思いますよ。

農業の分野では「農薬のお話」みたいな有名な老舗サイトもありますが、これは農業それ自体に関するものではありませんよね。後は、おそらく農家の方のブログと謂うのもたくさんあるでしょうし、農業経営を論じるエントリもあると思いますが、農家都合だけの視点では農業を巡る状況を鳥瞰出来ないわけで、がんさんの立ち位置ならではの有効性と謂うのもあると思います。

>>ぶっちゃけた話、農業が仕事としてもっときちんと成立する、砕けて言えば農業が儲かるようにしたい。そうすれば今農業が抱えている問題はかなりの部分解決に近づくと思ってるんですよね。
>>ただし、安全安心は犠牲にすることなく、ですが。

そこを両立しつつ、と謂うところで、専門家の技術職員の科学的な視点が重要になってくると思うんですね。たとえば先日の食品擬装問題を論じたエントリでも、擬装表示の問題と食品自体の安全性の問題を一旦分けて考えた上で、食品ロスの問題をどう考えていくのか、と謂うのは一面では国民のコンセンサスの問題でもありますし、擬装表示に対するペナルティをどう担保していくかの問題でもあります。

たとえば、国民的コンセンサスさえあれば、擬装表示に対するペナルティとして生産者側の不利益を確保した上で、食品は食品として一定の調査の下に安全性を再確認して流通させる、と謂う方向性のシステムも考えられると思うんです。擬装表示した食品はゼロリスクではないから喰えない、なんてのは、いろいろな意味で贅沢な発想ではあるわけですよね。

そこからの連続で考えていくと、食の安全性や農業の分野と謂うのは、かなり風評に左右される部分があり、そこにニセ科学が附け入る隙があると謂う問題もありますよね。食品や農業に纏わるニセ科学や非合理の問題と謂うのも、大きな問題としてあると思います。前掲の「農薬のお話」と謂うサイトも、かなり初期にそれを問題視した批判であり提言であると思いますし、農業に対する社会的な関心が低いことで発生する問題も多いと思うのですね。

そう謂う意味で、がんさんのブログにはそうしたジャンルの問題性にどんどん斬り込んでいって欲しいな、と謂う期待がありますし、もっといろんな人に読んで欲しいと謂う気持ちもあります。

>>今のところ、自分の考えを開陳するにとどまっていますが、もっと現場の声を届けるようなこともやっていきたいと思っていますので、今後ともよろしくお願いします。

これは安直な提案なんですが、たとえば農家の方のブログに積極的に言及してTBを送ると謂うことも考えられるでしょうし、そうでなくても他ブログ上の関連の記事を積極的に採り上げて、それに絡めて情報を発信していくことで、言及・被言及関係を充実させていくと謂う方向性が、議論の輪が拡がっていくんじゃないかと思います。

広く読まれている有名ブログの傾向を視ると、やはりブログ言説に対するアンテナを広範囲に拡げて、自身の関心分野に関する言説に積極的に言及していく、と謂うのが好いのではないかと思います。いやこれ、自分ではあんまり積極的にやっていないんで、他人に勧めるのもどうかと思いますが(笑)、ウチとがんさんのところでは性格も違いますから、そう謂うのもアリかな、と。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月 8日 (日曜日) 午後 04時56分

非常にうれしい言葉をいただき、ありがとうございます。ブログを続けていく上で、本当に励みになります。ただ、その分プレッシャーもあるわけですが(笑)。

確かに、農業そのものを生業としていないのに本物の農家の気持ちがわかるのか、と言われたらそうではないですが、その分距離を置いて冷静に見られる、行政にかかわっている分俯瞰した見方ができるというのはそのとおりですね。
違った視点からの提案等ができるということで、農家さんに気づきを促すこともできますが、逆に農家さんの本音を聞くことでこちらも考えを改めていく、議論の中でよりよい方向性を見出していくことは非常に大切なことだと思います。

そういった意味で、黒猫亭さんが提案してくれたように、農家やその他関係者のブログに言及し、波及効果を狙っていくというやり方は非常に有効だと思います。
絶対に取り組む、とまでは約束できませんが(笑)、本気で農業を変えていこうと思っているなら、そういったやり方もしていくべきですね。

同時に、本業のほうでも頑張らないと(笑)。って笑ってる場合じゃないかな・・。

投稿: がん | 2009年2月 9日 (月曜日) 午後 11時45分

連投失礼します。

さっきのコメントを送信してから、気になってアクセス解析を見てみたら、ここ2日ほどそれまでの倍以上の30人/日というアクセスがありました(^^;。

つまり、「黒猫亭日乗」はそのくらいの影響力がある、と言うことになりますね。

非常にありがたいことで、感謝しております(^^)。

しかし、より多くの目にさらされると言うことで、ちょっとプレッシャーを感じてます(爆)。

投稿: がん | 2009年2月 9日 (月曜日) 午後 11時54分

>がんさん

多少は貢献出来たようでよかったです(笑)。

こう謂うふうにリンクを張っても、一割前後のアクセスしかお分け出来ないものみたいですし、まあウチの読者数なんてのは推して識るべしと謂うところですが、その中には相当の見識や関心をお持ちのニセ科学批判論者の方々もいらっしゃいますので、そこからまた繋がっていけばいいな、と思います。

現状で農業がペイしていないと謂うのは、実は非常に重大な問題だと思います。その答えが大規模集約化だけかと謂えばそうでもないんでしょうけれど、現場レベルで可能な合理的選択肢がそれしか残されていないことは事実でしょうね。個人的には或る程度のコストを掛けてでも保護していく必要があると思うのですが、その前段階として農業の経営形態の転換が必要だと謂うことでしょうね。

おそらく、大規模集約化が進行していけば、農業の企業化が進行すると謂うことになるでしょうし、労使関係が生じてくると謂うことですから、これまでとはまったく性質の異なる問題性も生じてくるでしょう。実家が農家でそれを継ぐ、と謂う形の世襲農家もどんどん減っていくことになりますよね。そのような状況下でどんなことが起こり得るのか、と謂うことも併せて考えていく必要があると思います。

また、食の分野と謂うのは感覚的な部分が大きいので、結果的に非合理の温床となっているようなところがありますし、それが農業に対して大きな影響を及ぼしているような弊もありますよね。たとえば無農薬栽培なんてのは、それ以外の圃場に対して病害虫を撒き散らしているようなものだから結果的に農薬の使用量を増やしている、と謂う指摘は前掲の「農薬のお話」のサイトで読んで「なるほど」と思いましたし、木酢酸なんかの話もありますよね。

そう謂う非合理に対してどのように対峙するのかとか、農業の切り口で発信すべき情報はけっこうあると思いますから、がんさんのブログには大いに期待しています。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月10日 (火曜日) 午後 03時23分

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