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2009年2月 2日 (月曜日)

赤壁はなぜ赫い 予告編

すでに一カ月以上前の話になるが、かねてから興味を持っていたと謂うことで、大晦日に「K-20 怪人二十面相・伝」を、年が明けて二日と八日には「レッドクリフ」を観に行った。以前そう謂う話をしたが、これは久しぶりの映画鑑賞である。

K-20もかなり出来がよかったのだが、オレとしては個人的にレッドクリフのほうが期待も大きく、満足度もまた高かったので一週間措いて二度も観た。それ故に、まずはこちらのほうのレビューから書こうと思う。今回のエントリはその予告だが、何故予告が必要なのかは追って説明する。

なんで興味があったかと謂えば、そりゃあなた、三国志ですよ、赤壁之戰ですよ、おまけに呉宇森ですよ、ハトが出ますよ、翻るマントですよ、そりゃもう「男の子」としては観に行かないわけにはいかないじゃないですか(笑)。

だったらなんで公開直後に観に行かなかったのかと謂えば、単純に忘れていたからである。以前書いたような事情もあって、すっかり頭から「映画を観に行く」と謂う考えが抜け落ちていたのである。忘れているものはないのも同然なので、公開から二カ月近く経ち暮れも押し詰まった頃合いになって漸く想い出して観に行ったと謂うわけである。

そう謂う次第でレビューを書き始めたのだが、黒猫亭、またやっちゃいました。

一〇〇〇〇文字くらい書いても本編のレビューまで辿り着かないのでおかしいなぁとは思っていたのだが、三〇〇〇〇文字くらい書いてもまだ夏口に着かなかったので、これはもう笑うしかないな、と(笑)。

最終的には全部で六五〇〇〇文字くらいになったので、最長不倒記録の「fate」を軽く抜いてしまいますた。さすがにこれを一エントリでアップしたら機械が毀れるところが出て来るかもしれないので、仕方なく四回分載と謂うことに決定した。

これだけ嵩が増えると細かい見落としも出て来るかもしれないので、自分で間違いに気附いたり、どなたかから指摘を戴くところがあったら、後でチョコチョコいじるかもしれない。まあ、とにかく一旦アップして肩の荷を降ろしたい、と謂うのが本音である。

一時にアップしても始末に困るだろうから、四回を四夜連続更新と謂う形で上げるので時間に余裕のある折にでも読んでやってください。

また、最初にお断りしておくと、オレは三国志の正史も演義も原典を通読したことがなく、精々二〇年くらい前に横山光輝版の「三国志」、つまり吉川英治版をさらにアレンジしたマンガ版を全巻通読した覚えがあるくらいで、三国志関係の知識や情報は以前興味を覚えたときに資料やサイトを調べたりして間接的に得たものである。

今回レビューを書くに当たって、うろ覚えのところをネットで確認したりしたが(と謂うか、時間が掛かった最大の原因はそれだが(笑))、何分中国の古典には素人なので、勘違いや誤解も多々あるだろう。その種の看過出来ない間違いにお気附きになられら、どしどしコメント欄でご指摘を戴きたい。

ただし、魏呉蜀三国の国名や制度上の用語については、細かい話をすると時系列や視点によって呼称が違わなければならないが、拘り始めるとキリがないし、わかりにくくなり説明が増えるので、その場その場でわかりやすさを重視して判断した。その辺の細かい不整合についてはご容赦願いたい。

たとえば、赤壁の戦いの時点では三国鼎立前だからまだ後漢末であって、魏呉蜀と謂う国は存在しないが、呉と謂う地域概念は在って孫家の支配地と同一だから、孫家軍閥の呼称は「呉」とか「孫呉」で構わないだろうが、この時点の劉備軍はただの荊州の一部敗残勢力なのだから「蜀」とか「蜀漢」とは呼べないし、曹操はまだ漢室の丞相だから曹操軍は魏軍ではなくただの官軍と謂うことになる。

しかし、ここに拘りすぎると物凄くわかりにくい話になるし、映画では劉表一族は一切出て来ないので、劉備軍の性格の変遷については窮めて事実関係を説明しづらい。その為、結構アバウトに用語を使っていることはお断りしておく。

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コメント

翻るマントと共にレビューキタキタ━(゚∀゚)━!!でございますね。

65,000字とは一体どのような世界なのか想像もつきませんが、お疲れ様でした。
四夜連続更新楽しみに致しております。

投稿: 604 | 2009年2月 2日 (月曜日) 午後 11時13分

>604さん

はげましのおたより、有り難うございます(笑)。書き始めてから一カ月近く経ってしまいましたが、なんとか形になりました。早手回しに言い訳してますが、もうしばらくこのテクストは読み返したくない気分ですので(笑)、雑なところもあるとは思いますが、よろしくお附き合いください。

ところで、604さんはご覧になってないんでしたっけ?

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月 3日 (火曜日) 午前 05時25分

はい、見ておりませんのです。

そもそも三国志の知識がなく、トニーさんだけでは映画館に行くモチベーションもいまひとつ高まらず、きっとくどいほどの戦闘シーンてんこもりの男の世界であろうという先入観から、何となく避けてしまいました。

ただ、あちこちで割と好意的な感想を目にするので、そんなにマニアックな作りでもないのかもとは思っていたのです。

ですから「普通に娯楽大作としても見られるように出来ている」(←第一夜の分ですので、こちらに書くべきではないかも知れません、すみません)とのご意見にはとても納得致しました。

パートⅠは6日まで上映しているようですが、トイレ休憩の入る映画館があれば……いいなあ(145分は長いですね!)。

投稿: 604 | 2009年2月 3日 (火曜日) 午後 10時02分

>604さん

ああ、やっぱりそうですか。604 さんがご覧になっていたら絶対ブログに記事を書かれるはずだと思うんですが、それらしい記事がなかったものですから。やっぱり發仔が降りた落胆が大きかったってことですかね(笑)。

>>そもそも三国志の知識がなく、トニーさんだけでは映画館に行くモチベーションもいまひとつ高まらず、きっとくどいほどの戦闘シーンてんこもりの男の世界であろうという先入観から、何となく避けてしまいました。

むー、偉仔カワイソス(笑)。まあ、この映画で一番の儲け役は金城武だとは思うんですが、トニーさんは「ラスト、コーション」の撮影で疲れ切っていたそうで、基本的に仕事を断らない彼が一旦降りたのはそう謂う事情だったそうです。プロモーションでも、「鎧を着た撮影は疲れて大変だった」と謂う話ばっかりしてましたね(笑)。

しかし、「戦闘シーンてんこもりの男の世界」はそんなに興味ありませんか、なんかお好きそうだと思ったんですが。今晩更新分でゲップが出るほど語っていますが、単純に見た目が格好良い、痛快だ、と謂う活劇ではなく、「漢」の生き様を感じさせる感動がありますから、おそらくご覧になって損はないと思いますよ。

それから、「三国志の知識がないからちょっと…」と謂うのは、オレの識り合いに奨めたときもそう謂う反応がありました。やはり三国志には、長大な複線のストーリーや膨大な登場人物が錯綜してわかりにくい、と謂うイメージがあると思いますので、多分、制作初期の段階でその点に配慮すると謂う方針が立てられたんじゃないかと思います。

今晩更新の分から本格的に本編のレビューが始まりますが、原典の複雑膨大な物語要素から何を取捨選択したのか、どのように処理をしているのか、と謂う観点の考察がメインの軸にありますので、正史も演義もよく御存知ないと謂う方の理解の助けになればいいな、と謂う狙いもあります。いや、このエントリでお断りしたように、オレ自身正史も演義も通読していないんですが(笑)。

>>パートⅠは6日まで上映しているようですが、トイレ休憩の入る映画館があれば……いいなあ(145分は長いですね!)。

附き合いで鑑賞を強要するのは好きではないんですが、これはやっぱり劇場で観て戴きたい作品ですので、間に合ううちに是非。DVD鑑賞と何が一番違うかと謂うと、思うにやっぱり音響効果じゃないかな、と思います。中華の活劇や合戦の迫力は、肉を打つ重い打撃音や人馬の立てる地響き、それを盛り上げるパーカッション中心の劇伴が重要な要素だと思いますので、劇場と自宅では印象がかなり違いますね。

まあ、そろそろDVD発売も告知されたタイミングですので、よっぽどのリピーター以外は劇場まで行かないでしょうから、何とか通路際の席を確保して、阿蘭の物凄く長いエンディング曲が流れている七分間の間にダッシュでトイレを済ませると謂うのはどうでしょう(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月 3日 (火曜日) 午後 11時05分

お待ちしてました(笑)
私は145分にめげず4回劇場に通ってなおかつ飽きないので、レビューは楽しませていただいております。どのような客層を惹き付けて大ヒットとなったかも含め、この映画を語り尽くして下さいませ。

あ、数少ない吹き替え版を追いかけて、大泉のレイトショウにも行きました。ベテラン声優を取り揃えた大河ドラマ風の日本語版もなかなか良かったです。しかし、やっぱり中国を舞台にした中国の英雄物語で時代劇なんですから、中国語の響きが日本の観客にも案外抵抗なく受け入れられたのかもしれませんね。途中から字幕版に全て切り替わった劇場もあったようです。

投稿: shof | 2009年2月 3日 (火曜日) 午後 11時52分

>shofさん

>>お待ちしてました(笑)

お待たせしました(笑)。その節は、いろいろとバックステージの情報を聞かせて戴いて有り難うございます。

>>どのような客層を惹き付けて大ヒットとなったかも含め、この映画を語り尽くして下さいませ。

あ、興行の話をするのはコロッと忘れてました(木亥火暴!!)。その辺は、レビューの更新が済んでから追々にでもお話し致しましょうか。仰る通り、中国語映画としては異例の大ヒットになったようで、そう謂う意味ではタイトルを「赤壁」にしなくて正解だったと謂うことですかね。赤壁は漢文の時間に習うことの多いくだりですから、その辺で食わず嫌いのアレルギーが発生する可能性もありますし。

>>しかし、やっぱり中国を舞台にした中国の英雄物語で時代劇なんですから、中国語の響きが日本の観客にも案外抵抗なく受け入れられたのかもしれませんね。

本邦で公開される中国語映画は、歴史的に香港映画が多かったので、「中国語」と謂うとみんな広東語を連想するんじゃないですかね。これが戦後くらいの時代性だったら、満州からの引き揚げ者が多かったので官話のほうが一般的だったんでしょうけれど、カンフー映画のヒットで香港映画が積極的に輸入されるようになると、中国語イコール広東語と謂うイメージになって、あの何となく間延びした長閑なイメージが強くなってくるんでしょうね。

官話のほうは、やっぱり発音が欧米の原語に近いと謂うこともあって、シリアスな歴史物には向いていますね。ちゃんと訓練を受けた俳優が語る官話のセリフはやはり格調高い印象があります。中央電視台版「笑傲江湖」の偽君子の中の人なんか、低音の魅力で官話のセリフ廻しが格好良くて重厚なイメージがあったんですが、まさかあんな驚天動地のオチが待ち受けていようとは思いませんでした(笑)。

>>途中から字幕版に全て切り替わった劇場もあったようです。

オレの近所のシネコンは最初から字幕版だけだったみたいですね。やっぱり何回も観る前提で謂えば一度くらいは吹き替え版を観ると謂う選択肢もアリですね、格段に情報量が多いですし、字幕では出せない細かいセリフのニュアンスも日本語のセリフで演じられてドラマ性の在り方がよくわかりますから。

とまれ、何とか無事に半分更新しましたので、後二回、お楽しみにお待ちください。

ちなみに、更新は毎日一二時一五分前後の予定です。タイムスタンプはキリが良いように正時に設定していますが、ココログの仕様だと正時に設定すると一五分後の更新になるので、お間違えのなきよう。

投稿: 黒猫亭 | 2009年2月 4日 (水曜日) 午前 12時30分

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