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2009年7月19日 (日曜日)

莫迦じゃねーのか

日頃お世話になっているLeo16 さんのところでも児童ポルノ法改正の話題を採り上げてくださったと謂うことで、ブログ主の留守の間に少し調子に乗って書き込みをしすぎたと謂う反省があるのだが、実写版セラムンに特化したブログでこれだけしつこく書き込みを繰り返したことには一応の理由がある。

この法案が、実写版セラムンのような映像表現を狙い撃ちして撲滅の目標に掲げていると謂うことは、オレのこじつけでも拡大解釈でもない。この辺の発言を視る限り、この人は「ハダカ」と「水着」は同じようなものだと解釈しているようで、一八歳未満の未成年者が肌を露出しているのは一律に「子どもポルノ」だと見做しているとしか思えない文脈の発言である。

発言中で名指しされているのが、「グラビアアイドルの写真家」である以上、そして未成年の少女のフルヌードを納めた写真集がすでに一〇年も前に現行法で規制されている以上、この人物がここで言っている「ハダカ」とは、未成年者が大胆に肌を露出した画像乃至映像、つまり水着写真のことであると解釈するのが妥当である。

未成年者の水着写真を「子どもポルノ」だと見做しているような人が、未成年者のレオタード姿が「子どもポルノ」ではないと考えるわけがないし、そう考えるのだとしたらその境界はどこにあるのか、さらに疑問が生じてくる。そして、現実に実写版セラムンを「子どもの性を『商品』として扱う番組だから子どもには見せない」と言い張った人が実在するわけであるから、これは決して杞憂でも考えすぎでもない。

たとえば、沢井美優のファースト写真集やDVDは共に二〇〇二年にリリースされているが、刊行当時の彼女は一五歳であるから、立派な「児童」である。さらに、小池里奈に至っては今現在ですら一五歳で、セラムン出演当時は一一歳なのであるから、セラルナや「おにいちゃんといっしょ」以降これまでにリリースされた彼女の写真集やDVDはすべて「子どもポルノ」である。

そのアグネス・チャンは、今国会における改正案の成り行きに関して、自身のブログでこのようなコメントを発表している。これは、日本ユニセフ協会や彼女自身の主張からすれば、今国会で成立寸前まで行った与野党間で一本化された原案が寧ろその意図に反するものであることを思えば、あまりにも恥知らずな言い種だろう。

でも、議員の皆さんは本当に頑張ってくれて、法改正の内容は合意できました!!!所持は禁止、違法となります!!!

こんなことを書いているのだが、最終原案によれば、単純所持罪の遡及的適用は行わない前提で審議されていたのだから事実上の骨抜き法案だし、三号定義についても削除して定義を明確化することで合意が為されていたわけだから、「未成年の水着がそんなに見たいのか」「子どもの性を『商品』として扱う表現物を抹殺する」と謂う主張からすれば、一歩も二歩も後退した結論であるが、これに「合意できました」とはどう謂うことなのか。

自分たちの主張に沿って大勢の人が動けば、ただそれで満足なのか。自分たちの言い分を「権力を持つ偉い人」が聞き入れて動いてくれたことに満足する、このようないい加減な人物に、信頼に足る見識などはない。

とまれ、現段階の法案に「合意でき」るのであれば、この人物は自分の発言がどれだけ深刻な人権侵害の脅威を内包していたのかと謂う自覚など一切なかったのだし、その主張には大した中身などなかったと謂うことはたしかである。与野党間で合意が為された現状の法案で彼女が納得してくれるのであれば、それでいっそ後腐れがないくらいであると謂うのがオレの意見である。

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コメント

もしかしてこの人は、現状で法案が成立していれば、売ったり頒布したりした人物だけではなく、買ったり反復取得した人物も罰されると謂うだけで、表現内容自体については寧ろ規制が緩和される可能性が高い、つまり「子どもポルノ」キャンペーンの趣旨からすれば、現行法より退行する可能性が高いと謂うことを理解していないのだろうか。


…いや、まさかな。そんな無責任な。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月19日 (日曜日) 午後 02時42分

どうも、ikidomariさんの仰っていた
≪>ユニセフとかアグネス・チャン
この人たちが怖いのは、自分は正しいことをしているという「善意」に力強く支えられていることです。≫
と云う所が問題で、
<問題の根本>が見えない人間がいて、その人間の圧力に屈し、分からず、賛同してしまう莫迦が多いことも、問題のようですね。
法案は、今回成立しないようですが、総選挙後、また、議題に上ったなら、徹底的に討論して欲しいです。

それにしても、この法案の問題を、新聞等は、強く取り上げてなかったように思えます。
問題の本質が分からないマスコミは、<不要>にも思えてきます…。

投稿: mohariza | 2009年7月20日 (月曜日) 午前 12時17分

「この愛と平和の申し子の女性に、何を言ってもすべてが徒労に終わるであろう」(林真理子「いい加減にしてよアグネス」『文藝春秋』1988年5月号)
なんか20年前にすでに結論がでているなぁ。すべてが徒労(苦笑)。

投稿: Leo16 | 2009年7月20日 (月曜日) 午前 07時53分

>moharizaさん

>><問題の根本>が見えない人間がいて、その人間の圧力に屈し、分からず、賛同してしまう莫迦が多いことも、問題のようですね。

まさに「地獄への道は善意で舗装されている」ですね。アグネス・チャンの言動を視るなら、この人は殆ど自分たちの言い分の何処が問題なのかをまったく顧みることなく、子供たちの為を思う善意だけを絶対正義と勘違いして、とにかく法律が変わって厳罰化が進めば好いと謂ういい加減な態度だったことになります。

別の日の日記で、「本当に与野党の努力によって、最終案は100%と近いすばらしい案でした。」とか言っているのですが、与党案と野党案では一八〇度くらい内容が違うのですから、どちらでも好いと謂うことはないはずです。現状の法案で構わないのなら最初に与党案を支持したのは何だったんだと謂う話ですよね。野党案をベースに与党の面子を立てただけの内容なんですから。

だったら最初から「提供者だけではなく取得者も罰せよ」と謂う一点だけを主張しておけば混乱がないものを、後先も考えずにいろんなことを言い散らすからここまで話がこじれたわけで。そもそも、一号、二号ポルノだけなら、それこそ国民の大多数が単純所持規制に反対しなかったはずなんですが、そんな単純な問題すらクリア出来ず逆に三号ポルノの問題点をさらに拡大するような「子どもポルノ」みたいな恣意的な概念を持ちだしてくるから反対があるわけです。

昨年の意識調査で九割近い賛成が得られたのも、実質的には一号、二号ポルノの規制に対してであることはすでに語りましたが、ならば三号定義の削除があってこそ単純所持の問題が論じ得ることになるのに、寧ろそれに反する主張を散々展開しておきながら現状の法案に「100%」の評価を下すと謂うのは、よっぽどの莫迦か物凄い恥知らずかのどちらかですね。

>>それにしても、この法案の問題を、新聞等は、強く取り上げてなかったように思えます。

まったくと謂って好いほど採り上げていなかったと思います。寧ろ法案成立の追い風になるように、印象操作が為されていたようにすら感じます。問題点を冷静に論じていたのはネットだけで、しかも「同人用語の基礎知識」みたいな、本来サブカル・アンダーグラウンド系のサイトが頑張っていると謂う、大手マスコミにとっては不面目以外の何ものでもない状況だったと思います。

Leo16 さんのところでも、別の方が児童ポルノの問題を幼女に限定してお考えのようでしたが、現行の複数の法令で幾らでも取り締まれる「幼女の盗撮画像」や「幼女の猥褻画像」が今回の改正案の問題なのではないと謂うことは、何処のマスコミもきちんと伝えていなかったように思います。

一番の問題点は、三号定義がある限り、「児童ポルノ」は「ポルノであること」が担保されていないと謂うことなんですが、一般の方々は「児童ポルノと言っているんだからポルノなんだろう」と謂う意識ではないでしょうか。上記の方のご意見も、そのような前提に基づくものだと感じました。「ただのアイドルの水着写真」まで「児童ポルノ」と見做し得ることが最大の問題点なのですが、マスコミはその辺の情報を伝える努力をまったくしてこなかったと思います。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月20日 (月曜日) 午前 08時07分

>Leo16 さん

>>なんか20年前にすでに結論がでているなぁ。すべてが徒労(苦笑)。

そちらのコメント欄でもこっちよ!さんが「いい歳をしてまだオンナノコ」と喝破しておられましたが、アグネス・チャンって大昔から幼稚なエゴイズムを押し通すところがありますね。

二〇年前はたまたまそれが働く既婚女性たちの抱える問題性と合致したから一方的に叩かれなかったと謂うだけで、基本的な動機は「そのほうが自分に都合が好いから」と謂うだけのものだったんじゃないかと。

今回の問題でも、筋論的な部分は日本ユニセフ協会の公式見解を繰り返すだけで、彼女自身の言葉としては「一八歳まで待ってください」みたいな感情論だけ。そら「おまえが言うな」って話にはなりますわな、自分だって未成年で芸能界デビューして水着の仕事もこなしているんですから。本文ではちょっとその辺を悪意的に表現した動画を貼っておきましたが(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月20日 (月曜日) 午前 08時16分

マスコミの問題と言えば、以前紹介した「児童ポルノサイトのURLを掲示板に書き込んで逮捕」の件で、その「児童ポルノサイト」が米国内で合法か違法かに触れたマスメディアはまったくなかったと思う。合法か違法かで話の内容はまったく違ってくるのだが、そこを問題視しているところはなかったのではないか。

また、児童ポルノ規制において範とすべしと規制推進側が主張している米国で、何故そんな日本の民間団体が特定可能なレベルの「児童ポルノサイト」が野放しにされているのかについて触れたマスメディアも一つもなかったと記憶している。これも考えてみればかなり重大な問題を含んでいる。

さらに謂えば、サイトのURLを書き込む行為まで「頒布」に当たると謂う法規の拡大解釈について問題視している、もしくは判例などで法的な根拠があるならそれを解説しているマスメディアもまったくなかったと思うが、どうだろう。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月20日 (月曜日) 午前 08時42分

こんばんは。

私はアグネス問題の時、女の足を引っ張るのはやっぱり女かと思って、実は林真理子氏達にちょっとガッカリしたんです。あの時は上野千鶴子氏がアグネスサイドで論を張ったから、フェミの方へ話がいってしまってややこしい事になりましたね。でも今思えば、アグネス自身の主張内容は持たざるモノには通用しない話で幼稚なモノだった気がします。
きっと今も本質は変わっていないんですね。単純な発想で「良い事」を言ってるだけで満足しているのだと思います。本当に改正案を通すつもりなら、もっと戦略や論があってしかるべきだと思いますが、それに関しては他人の御輿に乗っているだけな所を見ても、全く使い物にならない人物です。尤も、彼女が知的で過激な発言をすれば、アグネス・チャンのブランドイメージを少なからず損なうでしょう、その類の賢さはあるようですから絶対にやらないでしょうね。中国の人権問題にも沈黙を守っている事から見ても、彼女の政治スタンスがはっきりしていますし。人権に本当に関心があるとはとても思えませんね。
あぁ、でもあの人の国籍はカナダでしたっけ?

投稿: うさぎ林檎 | 2009年7月20日 (月曜日) 午後 10時38分

>うさぎ林檎さん

>>私はアグネス問題の時、女の足を引っ張るのはやっぱり女かと思って、実は林真理子氏達にちょっとガッカリしたんです。

この問題も何だか傍目には微妙でしたね。アグネスVS林真理子と謂うのがプレイヤーとして微妙すぎる人選で。

>>あの時は上野千鶴子氏がアグネスサイドで論を張ったから、フェミの方へ話がいってしまってややこしい事になりましたね。

事例自体、かなりややこしい話だったとは思うんです。或る意味、アグネス・チャンがやったこと自体は単なる「非常識な我儘」だったと思いますが、彼女の側に立って擁護した人々の立論の根拠としては、それが「非常識な我儘」にされる社会規範自体がおかしい、差別的だ、と謂うことだろうと思います。

女性の公平な社会参画を阻む固有の問題性を解消する為には、社会が一定のコストを支払う必要があるわけですが、その好適な事例として注目されただけで、本人の言い分を聞く限りでは「自分がしたいと思うことが出来ないのはおかしい」と謂う単なる幼児的エゴ以上のものではなかったと思います。筋が通っていようがいまいが同じことをしただろうと思いますし、フェミニズムの観点で評価されたのは偶然でしょう。

そう謂う意味では、彼女のほうにも「女性の敵は女性」と謂えるところがあって、それは児童ポルノ改正法に多くの女性議員が絡んでいることにも謂える部分で、それが逆に女性に対する偏見を助長しているところがあるんじゃないかと思います。

「子どもポルノ」の運動や児ポ法の改正法案に関係する人的な部分を視ていくと、たとえばECPATや日本ユニセフ協会大使や改正法案にコミットしている女性議員など、至るところで女性がリーダーシップをとって活動しているんですが、一連のエントリで論じてきたように、この運動自体が性的不寛容を動機とした非合理なものである以上、そんなところで女性が活躍しても偏見を助長するだけなんじゃないかと思うんですね。

どうも中の人たちは「女性ならではの視点を活かす恰好の題材」視して張り切っているみたいですが、世間の視る目としてはまるで逆で、そんなモンを女性ならではの視点みたいに捉えられては困ると謂うのが本当のところでしょう。

勿論これは女性議員がとくに莫迦だと謂うことではなくて、こう謂う運動を女性が担うと如何にも「同性や児童の権利を代弁して戦っている」と謂うイメージでウケが好いだろうと謂う底意が透けて見えて下品です。これは本人の意識はもとよりそれを担ぐ周囲の思惑でもあるでしょうから、結局政治家の品性が下劣だってだけの話なんですが。

一方では、フェミニズムの周辺にあっても法曹家出身の政治家として児童ポルノ法の改正に慎重な福島みずほみたいな人もいるわけで、この非合理で無根拠な児ポ法改正が女性一般の総意なんだと謂うイメージ附けは、女性に対する偏見にしか繋がらないと思いますね。

>>中国の人権問題にも沈黙を守っている事から見ても、彼女の政治スタンスがはっきりしていますし。

外国で児童ポルノ法改正みたいなくだらないことに熱中するなら、もっと真剣に中国の人権問題にコミットすべきなんじゃないですかね、自分の国の問題なんですから。それに対しては「何も出来ない」と放置しておいて、他国の文化に対する情緒的反撥を動機にして人権問題を起こすと謂うのは無責任も好いところです。

>>あぁ、でもあの人の国籍はカナダでしたっけ?

オレも気になって調べてみたんですが、どうやら本人の国籍は中国みたいです。香港生まれですから幼時はイギリス国籍だったみたいですが、今は中国の国籍で、日本人と結婚しても国籍を変えていないようです。カナダの国籍があるのは現地で生んだ子供のほうですね。成人して国籍を選ぶまでは重国籍者だそうですから、もうそろそろ国籍が確定するんじゃないでしょうか。

しかし、この人にとって自分の国籍って何の意味があるんでしょうね。自分の帰属する国家の悲惨な問題には何もコミットせずに頬被りして、金持ちには住み易い日本で暮らしながら文化人や政治家たちと優雅にお附き合いを楽しんでいるわけで、中国人であることなど自分の心の拠り所くらいにしか考えていないんじゃないですかね。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月21日 (火曜日) 午前 07時12分

こんばんは。

コレはもう完全に余談です。アグネスは日本で「日本語がいつまでたっても上手くならない」と評価されていますよね。それが中国へ行っても「お前の中国語はなまっている」と中国人に言われるんだそうです。本人がラジオでぼやいていました。ま、リップサービスかもしれませんけどね。

投稿: うさぎ林檎 | 2009年7月21日 (火曜日) 午後 10時47分

>うさぎ林檎さん

>>アグネスは日本で「日本語がいつまでたっても上手くならない」と評価されていますよね。それが中国へ行っても「お前の中国語はなまっている」と中国人に言われるんだそうです。

香港生まれだから広東語がマザータングのはずですね。それが本土に行くと、習得した言語である官話でないと通じないから「訛っている」と言われるとか、そんなとこじゃないですかね(笑)。広東語と北京語は全然違う言葉ですから。彼女らしい大雑把な話だと思います(笑)。

香港や台湾から来た芸能人が何十年経っても日本語が上手くならないのは、あれは一種の芸風なんですかね。何らかの言語学的な理由があるのかもしれませんが、今回の件でいろいろ動画を視ても、たとえば「ハダカ」と「水着」を雑に混用して話していたり、意味が曖昧なのが困りものです。これも、もう日本に来て何十年も経っているんだから日本語が不自由だからという言い訳は通じないでしょう。言語の問題と謂うよりも考え方自体が雑なんでしょうね。

そう謂えば、ウィキにこう謂う記述がありました。

>>1994年、目白大学の助教授に就任(2008年現在は客員教授)。国際コミュニケーション学を担当する。後に著名となる教え子に猫ひろしがいる。猫は「アグネス・チャンの日本語が片言だから、コミュニケーションがとれないの。」とネタにしている。

国際コミュニケーション学を他人に教える立場だと謂うのがふるっていますね(笑)。

投稿: 黒猫亭 | 2009年7月22日 (水曜日) 午前 06時25分

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