菊池 誠: おかしな科学―みんながはまる、いい話コワい話
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伴侶の犯罪を恥じ将来を悲観して失踪した傷心の妻から、一転して己が身にも捜査の手が及ぶことを恐れて逃亡した同じ穴の狢に。なんだか物凄い急展開に見えるが、詳細に現場での遣り取りを聞くと、普通に考えて警察のほうは最初からそのつもりだったんだろうなぁ。
そう謂うふうに考えると、いろいろ異例尽くめの状況の裏側が読めてくるような。芸能マスコミの中の人も大変だろうが、まあ識ったこっちゃないわな。
午前 11時41分 人物, 雑記 | 固定リンク Tweet
こうなると、前忠辺りが「実はそう謂う情報も掴んではいたんですが、まさか、何かの間違いであってくれ、と謂う思いでした」とかしたり顔で言いそうだよなぁ。芸能情報なんてのは不要不急の噂話に過ぎないから、そう謂うふうに情報通の腹一つで幾らでも操作出来ちゃうわけで、一々そんなてけとーな噂話に入れ込んで同情したり憤慨したりするのがすでに馬鹿馬鹿しいよなぁ。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 7日 (金曜日) 午前 11時55分
ある世代(≒ぼくや黒猫亭さんの周辺世代)にはそれなりにインパクトのある事件のようで、不謹慎な冗談を連発するぼくは周囲に顰蹙を買っています。
投稿: pooh | 2009年8月 8日 (土曜日) 午前 08時34分
>poohさん
>>ある世代(≒ぼくや黒猫亭さんの周辺世代)にはそれなりにインパクトのある事件のようで、不謹慎な冗談を連発するぼくは周囲に顰蹙を買っています。
そうでしょうねぇ、一世を風靡したアイドルの時代がありましたから。その彼女が夫の犯罪に絡んで失踪しただけでも衝撃なのに、自身もまた犯罪容疑者として追われる身になると謂うのは、耐え難い部分があるんじゃないでしょうか。その思い入れを抜きにして考えるなら、割と単純で馬鹿馬鹿しい事件にすぎないんですけどね。
オレは基本的にキャラ作ってるタレントは見ていて辛くなるので、アイドル時代の彼女にはそんなに思い入れはないんですが(笑)、女優として活躍していた頃の彼女は好きでしたね。「ひとつ屋根の下」の小雪とか「まるまるちびまる子ちゃん」のお母さん役は好かったですよ。薄幸そうな顔立ちなので儚げな役が多かったですが、ちびまる子では実年齢相応のお母さん役が意外にハマっていて、このまま普通に女優として芸能活動を続けていくんだろうな、と思っていました。
まあ、クスリに手を出すこと自体に同情の余地はないにしても、おそらく誰でも薬物に依存するにはそれだけの事情があるんでしょうから、犯罪は犯罪として個人の生き方の問題だからあれこれ言うようなことでもないんですが、覚醒剤所持と謂う被害者としての他者が存在しない犯罪で逃亡すると謂うのは、「捕まるのがイヤだ」と謂う幼児的な動機以外は想定しづらいので、幾ら何でも一人の大人の行動としてどうなんだろうなぁと思いますね。
着の身着のまま咄嗟に逃げちゃったと謂うんならまだ理解出来るんですが、速効で子供を知人に預けて身の回りのものを用意して携帯も処分していたり、何だか妙に本格的に腰を据えて逃亡しているんで、どうも同情しにくいですね。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 8日 (土曜日) 午後 01時14分
何というか、詳細に経緯を識れば識るほど可愛げがないと謂うか、中途半端にこすからいことをしているなぁ(笑)。
旦那が逮捕された際の言動も、当初の報道とはニュアンスが変わっていて、自分の身にも累が及ぶことを大熱演の小芝居で胡麻化しているようにしか見えないし、その足で計画的に逃走準備を段取りしたり、捜査陣が待ち構える渋谷署を避けて別の施設に出頭したり、中途半端に小狡く立ち回っているんだよなぁ。
この辺の、稚拙さと狡猾さの中途半端な混淆と謂う性格がどうにも気持ちが悪い。
プロファイリングのドラマなんかだと、この種の二面性は共犯者やアドバイザーの存在を示唆しているわけで、今回の件でも逃亡を幇助した知人が存在するんじゃないかと謂う推測もある。逃亡幇助と謂うのではないが、出頭した場所が渋谷署ではなかったのは多分事務所側の入れ知恵だろう。
しかし、そう考えたとしても、覚醒剤所持で初犯なら最初から大人しく尿検査に応じて所持を認めるのが一番賢いやり方で、逃げ隠れすると謂うのは莫迦のやることなんだから、誰もそんなことを助言しなかったのかと謂うのが疑問である。それとも、本人が頑として出頭を拒絶したから、暫く好きなようにさせて頭を冷やさせるつもりでもあったのか、その辺のところはわからないが。
この一件で、これまでの「薄幸そうな清純派」と謂うイメージから「小狡い莫迦」と謂うイメージにシフトしちゃったわけで、つまんない真似をしなければ相当期間自粛して禊ぎを受けた後に復帰の目もあっただろうに、これでは小向美奈子張りに汚れ役を演じなければ娑婆に戻って来れないだろう。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 8日 (土曜日) 午後 11時57分
こんばんは。
彼女が逃亡していた間何処にいたのかとか、何故薬に手を出したのかにあまり興味は湧きません、それはおそらく極々ありきたりの事情に決まっていますよ(笑)。
お約束通りTVで出版プロデューサーなる人物が、芸能人のストレス(なんと陳腐)を語っていましたが、他者と共存していく以上ストレスの無い人生などあり得ませんし、大体ストレスは自分で作るものです。そんな言い訳を自分に許していたとしたら、彼女の失敗は起こるべくして起きたものなのでしょう。
ちょっと前の田代まさしや植草一秀の時も、とても不思議でしたが、引き替えに失うものの大きさを、とどのつまり理解していないという簡単な事なんでしょうねぇ。その大きいスリルを楽しんでいたというより、私は今日大丈夫だった、昨日も大丈夫だったそんな事の積み重ねが、違法行為への罪悪感やリアルさを失わせ、日常に同化してしまったのだろうと思います。取りあえず人生に勝ち続けた事で、これからも勝つ事が出来るだろうと根拠のない自信を持つには十分な時間があったということでしょうか。
まぁ、一言で言えば「馬鹿だなぁ」しか感想はないのですが。
投稿: うさぎ林檎 | 2009年8月 9日 (日曜日) 午後 09時40分
>うさぎ林檎さん
>>それはおそらく極々ありきたりの事情に決まっていますよ(笑)
仰る通り、覚醒剤に手を出す理由なんてそんなに独創的な事情があるはずのものでもありませんし、心証上不利になるにもかかわらず高々一週間だけ身を隠さねばならなかった必然的な理由があるはずのものでもありません。
某所で書いたように、これが東野圭吾のミステリ小説なら、彼女の不可解な行動の裏には読者の胸を打つ秘密の事情があったりするんでしょうが(笑)、まあ概ね現実と謂うのは散文的だったりするものですね。
>>お約束通りTVで出版プロデューサーなる人物が、芸能人のストレス(なんと陳腐)を語っていましたが、他者と共存していく以上ストレスの無い人生などあり得ませんし、大体ストレスは自分で作るものです。
ストレスがあるから薬物に走る人もいれば、退屈だから興味本位で薬物に走る人もいるわけで、そう謂う意味で謂えば、クスリをやる理由は大概本人にとっては十分なものだろうけれど、社会から視て十分な理由など存在しようがありません。
この一件について唯一面白かった点は、先般の草なぎ剛の全裸泥酔事件と滑稽なくらい対照的だったと謂うところで、あの件では泥酔して公園で全裸になって騒いだ芸能人が薬物中毒を疑われて大事になったわけです。
しかし、基本的に酒の上での失敗と謂うのは日常と地続きの事柄であって、たしかに公共の場で全裸になるのだって立派な軽犯罪ですが、それは立ち小便レベルの規則違反なのだから、如何に芸能人であろうともそのレベルの失敗を一々大事にして社会的制裁を加えるのは苛酷だろう、と謂うのが社会的なコンセンサスだろうと思います。
しかし、これが警察の睨んだ通り薬物によるものであれば、俄然事情は変わってくるわけで、どんな事情があろうとも薬物に手を出すことは重大な犯罪です。酔って公園で暴れた草なぎ剛が逮捕され、家宅捜索を受けたところ違法な薬物が押収された、そのような事情であれば芸能界追放もやむなしと謂ったところが一般的な受け取り方でしょう。
しかし、実際には薬物は出なかった。そのように疑われやすい立場で疑われても仕方のない行動をとったことが彼の不運な失敗だったと謂うことでしょう。
あの件では警察の行き過ぎと謂う声もありましたし、実は芸能界に一般社会よりも薬物が蔓延していると謂うこともないんだと思いますが、芸能人の懐を狙って薬物を売り込む徒輩には事欠かないでしょうし、薬物の継続使用を支える経済力もある、また公人として社会に与える影響も大きいと謂うことで、芸能人が異様な言動をとれば薬物の使用を疑われるのもやむを得ないところかな、とも思います。その意味で、本人にとっては重々不運な成り行きだったとしか謂えないところがありますね。
また、草なぎ剛の一件で想起されるのは、ご存じかどうかわかりませんが、数年前に未成年の内博貴が、全裸にこそなりませんでしたが(笑)泥酔して公園で騒いで警察に保護されていますね。あの件では、一座して未成年の飲酒を容認していた菊間千乃ほかの数人の成人が責任を問われ、本人も無期限の芸能活動自粛と謂う制裁が加えられました。
あれだって、酔って公園で騒いでいて通報されたんですから、全裸になったかならないかと謂う罪状の違いだけで、軽犯罪ではあります。本人が成人だったら、迷惑を掛けた人々に謝罪して数カ月謹慎と謂うところで済んだレベルの話で、出演中のドラマを降板し代役を立てると謂う事態まで進んだかどうかも微妙な話ですが、未成年で飲酒してしかも警察沙汰を起こしたと謂うことで、周囲の保護責任が厳しく問われ、本人もまた社会人としての自覚を厳しく要求されたと謂うことですね。
この件についても、ジャニーズ事務所側の処遇が苛酷すぎるのではないかと謂うファンの声もありましたが、まああの事務所は下は小学生から上は高校生くらいまで幅広い年代の男子児童を預かっていて、過去にはそれらの児童の素行問題が取り沙汰されたことが多々ありましたから、一罰百戒と謂うところもあるんでしょう。
成人の保護後見を必要とする年代で社会に出て働くことは、子供っぽい不見識で何かをしでかすと周りの大人に迷惑が掛かると謂うことですから、普通に親掛かりで暮らしている未成年者よりもさらに厳しい自覚と意志が必要だと謂うことでしょう。芸能界みたいな生存競争の激しい社会で生きていくのに、普通の未成年者のように一々大人の助けは得られませんから、周囲の大人に保護責任と謂う形で迷惑を掛けた以上、キミは芸能界には向かないよ、と謂う話だったんでしょうね。
随分とっちらかった話になりましたが(笑)、芸能人が普通の商売よりもストレスや気苦労が多いと謂うことは一般論としてはたしかで、四六時中不特定多数の人目に晒される生活と謂うのは、常人の想像を超える異常な性格があって、これは他の職業に一般化出来ない特殊事情だろうとは思います。また、他の業界とは違って芸能界全体の序列関係が否応なしに適用されますから、たとえば俳優と歌手と芸人は異業種だから関係ないよと謂うわけにもいかず、人間関係が窮屈な部分もあるでしょう。
そのような職業生活上のストレスは何らかの形で発散しないと心身に悪影響をもたらします。これは一般人も同様ですね。成人ならばそれを適度な飲酒で紛らすと謂うことも許容範囲ですし、その過程で多少羽目を外して失敗しても、誰しも完全に自分をコントロール出来るわけではないですから、一度や二度の失敗を殊更に苛酷に責めるには当たらないでしょう。
しかし、酒ではなく違法な薬物でそのストレスを発散することは、立ち小便レベルでは済まない重大な犯罪ですし、飲酒もまた未成年者には許されない行いです。要するに、原因とその解決手段の是非は関係ないと謂う話ですね。
これを先日来の児ポ法の話に絡めて謂えば、たとえば小児性愛の嗜好があることと実際に性犯罪を行うことは完全に別の問題で、同様に、苛酷なストレスがあれば薬物を使用するのは無理もないのかと謂えば、そんなことはないはずなんですね。
犯罪には概ね何らかの動機があるわけで、たとえば窃盗にはカネに困っていたとか単に病的な盗癖があるとかどうしても妥当な手段では入手困難な欲しいものがあったとか、何らかの理由はあるわけです。
しかし、お金に困っていたら人から盗んでしまうのも無理はないとか、満たされざる性欲を持て余していたから強姦するのも無理はないとか、そんな莫迦な話にはならないわけで、覚醒剤の使用が事実であれば、そこに至る動機の面の詮索は完全に野次馬的興味の対象でしかありません。興味本位で手を出したのか、ストレスからか、そんなことは本質的にはどうでも好い話なんですね。
これが旦那から暴力的に強制されて薬物中毒にされたとか言うんならまた話は別で、別種の犯罪が絡んできますけれど、まあ夫婦で覚醒剤を楽しんでいたのであれば、動機の面に立ち入って詮索するほど面白い話でもないでしょう。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月10日 (月曜日) 午前 01時35分
尾籠なネタ話だが、録画番組を編集中、早送りしていてニュース番組に差し掛かったところ、見出しのテロップを見て息が止まるほど驚いた。
>>「あぶったりパイプ使って」
早送りだったので「半濁点が濁点に見えた」と謂う話なんだが、なんでそんな話が出てくるのか一瞬考え込んでしまった。いやあ、オレって人間が下品に出来てるなぁ。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月10日 (月曜日) 午前 02時41分
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コメント
こうなると、前忠辺りが「実はそう謂う情報も掴んではいたんですが、まさか、何かの間違いであってくれ、と謂う思いでした」とかしたり顔で言いそうだよなぁ。芸能情報なんてのは不要不急の噂話に過ぎないから、そう謂うふうに情報通の腹一つで幾らでも操作出来ちゃうわけで、一々そんなてけとーな噂話に入れ込んで同情したり憤慨したりするのがすでに馬鹿馬鹿しいよなぁ。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 7日 (金曜日) 午前 11時55分
ある世代(≒ぼくや黒猫亭さんの周辺世代)にはそれなりにインパクトのある事件のようで、不謹慎な冗談を連発するぼくは周囲に顰蹙を買っています。
投稿: pooh | 2009年8月 8日 (土曜日) 午前 08時34分
>poohさん
>>ある世代(≒ぼくや黒猫亭さんの周辺世代)にはそれなりにインパクトのある事件のようで、不謹慎な冗談を連発するぼくは周囲に顰蹙を買っています。
そうでしょうねぇ、一世を風靡したアイドルの時代がありましたから。その彼女が夫の犯罪に絡んで失踪しただけでも衝撃なのに、自身もまた犯罪容疑者として追われる身になると謂うのは、耐え難い部分があるんじゃないでしょうか。その思い入れを抜きにして考えるなら、割と単純で馬鹿馬鹿しい事件にすぎないんですけどね。
オレは基本的にキャラ作ってるタレントは見ていて辛くなるので、アイドル時代の彼女にはそんなに思い入れはないんですが(笑)、女優として活躍していた頃の彼女は好きでしたね。「ひとつ屋根の下」の小雪とか「まるまるちびまる子ちゃん」のお母さん役は好かったですよ。薄幸そうな顔立ちなので儚げな役が多かったですが、ちびまる子では実年齢相応のお母さん役が意外にハマっていて、このまま普通に女優として芸能活動を続けていくんだろうな、と思っていました。
まあ、クスリに手を出すこと自体に同情の余地はないにしても、おそらく誰でも薬物に依存するにはそれだけの事情があるんでしょうから、犯罪は犯罪として個人の生き方の問題だからあれこれ言うようなことでもないんですが、覚醒剤所持と謂う被害者としての他者が存在しない犯罪で逃亡すると謂うのは、「捕まるのがイヤだ」と謂う幼児的な動機以外は想定しづらいので、幾ら何でも一人の大人の行動としてどうなんだろうなぁと思いますね。
着の身着のまま咄嗟に逃げちゃったと謂うんならまだ理解出来るんですが、速効で子供を知人に預けて身の回りのものを用意して携帯も処分していたり、何だか妙に本格的に腰を据えて逃亡しているんで、どうも同情しにくいですね。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 8日 (土曜日) 午後 01時14分
何というか、詳細に経緯を識れば識るほど可愛げがないと謂うか、中途半端にこすからいことをしているなぁ(笑)。
旦那が逮捕された際の言動も、当初の報道とはニュアンスが変わっていて、自分の身にも累が及ぶことを大熱演の小芝居で胡麻化しているようにしか見えないし、その足で計画的に逃走準備を段取りしたり、捜査陣が待ち構える渋谷署を避けて別の施設に出頭したり、中途半端に小狡く立ち回っているんだよなぁ。
この辺の、稚拙さと狡猾さの中途半端な混淆と謂う性格がどうにも気持ちが悪い。
プロファイリングのドラマなんかだと、この種の二面性は共犯者やアドバイザーの存在を示唆しているわけで、今回の件でも逃亡を幇助した知人が存在するんじゃないかと謂う推測もある。逃亡幇助と謂うのではないが、出頭した場所が渋谷署ではなかったのは多分事務所側の入れ知恵だろう。
しかし、そう考えたとしても、覚醒剤所持で初犯なら最初から大人しく尿検査に応じて所持を認めるのが一番賢いやり方で、逃げ隠れすると謂うのは莫迦のやることなんだから、誰もそんなことを助言しなかったのかと謂うのが疑問である。それとも、本人が頑として出頭を拒絶したから、暫く好きなようにさせて頭を冷やさせるつもりでもあったのか、その辺のところはわからないが。
この一件で、これまでの「薄幸そうな清純派」と謂うイメージから「小狡い莫迦」と謂うイメージにシフトしちゃったわけで、つまんない真似をしなければ相当期間自粛して禊ぎを受けた後に復帰の目もあっただろうに、これでは小向美奈子張りに汚れ役を演じなければ娑婆に戻って来れないだろう。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月 8日 (土曜日) 午後 11時57分
こんばんは。
彼女が逃亡していた間何処にいたのかとか、何故薬に手を出したのかにあまり興味は湧きません、それはおそらく極々ありきたりの事情に決まっていますよ(笑)。
お約束通りTVで出版プロデューサーなる人物が、芸能人のストレス(なんと陳腐)を語っていましたが、他者と共存していく以上ストレスの無い人生などあり得ませんし、大体ストレスは自分で作るものです。そんな言い訳を自分に許していたとしたら、彼女の失敗は起こるべくして起きたものなのでしょう。
ちょっと前の田代まさしや植草一秀の時も、とても不思議でしたが、引き替えに失うものの大きさを、とどのつまり理解していないという簡単な事なんでしょうねぇ。その大きいスリルを楽しんでいたというより、私は今日大丈夫だった、昨日も大丈夫だったそんな事の積み重ねが、違法行為への罪悪感やリアルさを失わせ、日常に同化してしまったのだろうと思います。取りあえず人生に勝ち続けた事で、これからも勝つ事が出来るだろうと根拠のない自信を持つには十分な時間があったということでしょうか。
まぁ、一言で言えば「馬鹿だなぁ」しか感想はないのですが。
投稿: うさぎ林檎 | 2009年8月 9日 (日曜日) 午後 09時40分
>うさぎ林檎さん
>>それはおそらく極々ありきたりの事情に決まっていますよ(笑)
仰る通り、覚醒剤に手を出す理由なんてそんなに独創的な事情があるはずのものでもありませんし、心証上不利になるにもかかわらず高々一週間だけ身を隠さねばならなかった必然的な理由があるはずのものでもありません。
某所で書いたように、これが東野圭吾のミステリ小説なら、彼女の不可解な行動の裏には読者の胸を打つ秘密の事情があったりするんでしょうが(笑)、まあ概ね現実と謂うのは散文的だったりするものですね。
>>お約束通りTVで出版プロデューサーなる人物が、芸能人のストレス(なんと陳腐)を語っていましたが、他者と共存していく以上ストレスの無い人生などあり得ませんし、大体ストレスは自分で作るものです。
ストレスがあるから薬物に走る人もいれば、退屈だから興味本位で薬物に走る人もいるわけで、そう謂う意味で謂えば、クスリをやる理由は大概本人にとっては十分なものだろうけれど、社会から視て十分な理由など存在しようがありません。
この一件について唯一面白かった点は、先般の草なぎ剛の全裸泥酔事件と滑稽なくらい対照的だったと謂うところで、あの件では泥酔して公園で全裸になって騒いだ芸能人が薬物中毒を疑われて大事になったわけです。
しかし、基本的に酒の上での失敗と謂うのは日常と地続きの事柄であって、たしかに公共の場で全裸になるのだって立派な軽犯罪ですが、それは立ち小便レベルの規則違反なのだから、如何に芸能人であろうともそのレベルの失敗を一々大事にして社会的制裁を加えるのは苛酷だろう、と謂うのが社会的なコンセンサスだろうと思います。
しかし、これが警察の睨んだ通り薬物によるものであれば、俄然事情は変わってくるわけで、どんな事情があろうとも薬物に手を出すことは重大な犯罪です。酔って公園で暴れた草なぎ剛が逮捕され、家宅捜索を受けたところ違法な薬物が押収された、そのような事情であれば芸能界追放もやむなしと謂ったところが一般的な受け取り方でしょう。
しかし、実際には薬物は出なかった。そのように疑われやすい立場で疑われても仕方のない行動をとったことが彼の不運な失敗だったと謂うことでしょう。
あの件では警察の行き過ぎと謂う声もありましたし、実は芸能界に一般社会よりも薬物が蔓延していると謂うこともないんだと思いますが、芸能人の懐を狙って薬物を売り込む徒輩には事欠かないでしょうし、薬物の継続使用を支える経済力もある、また公人として社会に与える影響も大きいと謂うことで、芸能人が異様な言動をとれば薬物の使用を疑われるのもやむを得ないところかな、とも思います。その意味で、本人にとっては重々不運な成り行きだったとしか謂えないところがありますね。
また、草なぎ剛の一件で想起されるのは、ご存じかどうかわかりませんが、数年前に未成年の内博貴が、全裸にこそなりませんでしたが(笑)泥酔して公園で騒いで警察に保護されていますね。あの件では、一座して未成年の飲酒を容認していた菊間千乃ほかの数人の成人が責任を問われ、本人も無期限の芸能活動自粛と謂う制裁が加えられました。
あれだって、酔って公園で騒いでいて通報されたんですから、全裸になったかならないかと謂う罪状の違いだけで、軽犯罪ではあります。本人が成人だったら、迷惑を掛けた人々に謝罪して数カ月謹慎と謂うところで済んだレベルの話で、出演中のドラマを降板し代役を立てると謂う事態まで進んだかどうかも微妙な話ですが、未成年で飲酒してしかも警察沙汰を起こしたと謂うことで、周囲の保護責任が厳しく問われ、本人もまた社会人としての自覚を厳しく要求されたと謂うことですね。
この件についても、ジャニーズ事務所側の処遇が苛酷すぎるのではないかと謂うファンの声もありましたが、まああの事務所は下は小学生から上は高校生くらいまで幅広い年代の男子児童を預かっていて、過去にはそれらの児童の素行問題が取り沙汰されたことが多々ありましたから、一罰百戒と謂うところもあるんでしょう。
成人の保護後見を必要とする年代で社会に出て働くことは、子供っぽい不見識で何かをしでかすと周りの大人に迷惑が掛かると謂うことですから、普通に親掛かりで暮らしている未成年者よりもさらに厳しい自覚と意志が必要だと謂うことでしょう。芸能界みたいな生存競争の激しい社会で生きていくのに、普通の未成年者のように一々大人の助けは得られませんから、周囲の大人に保護責任と謂う形で迷惑を掛けた以上、キミは芸能界には向かないよ、と謂う話だったんでしょうね。
随分とっちらかった話になりましたが(笑)、芸能人が普通の商売よりもストレスや気苦労が多いと謂うことは一般論としてはたしかで、四六時中不特定多数の人目に晒される生活と謂うのは、常人の想像を超える異常な性格があって、これは他の職業に一般化出来ない特殊事情だろうとは思います。また、他の業界とは違って芸能界全体の序列関係が否応なしに適用されますから、たとえば俳優と歌手と芸人は異業種だから関係ないよと謂うわけにもいかず、人間関係が窮屈な部分もあるでしょう。
そのような職業生活上のストレスは何らかの形で発散しないと心身に悪影響をもたらします。これは一般人も同様ですね。成人ならばそれを適度な飲酒で紛らすと謂うことも許容範囲ですし、その過程で多少羽目を外して失敗しても、誰しも完全に自分をコントロール出来るわけではないですから、一度や二度の失敗を殊更に苛酷に責めるには当たらないでしょう。
しかし、酒ではなく違法な薬物でそのストレスを発散することは、立ち小便レベルでは済まない重大な犯罪ですし、飲酒もまた未成年者には許されない行いです。要するに、原因とその解決手段の是非は関係ないと謂う話ですね。
これを先日来の児ポ法の話に絡めて謂えば、たとえば小児性愛の嗜好があることと実際に性犯罪を行うことは完全に別の問題で、同様に、苛酷なストレスがあれば薬物を使用するのは無理もないのかと謂えば、そんなことはないはずなんですね。
犯罪には概ね何らかの動機があるわけで、たとえば窃盗にはカネに困っていたとか単に病的な盗癖があるとかどうしても妥当な手段では入手困難な欲しいものがあったとか、何らかの理由はあるわけです。
しかし、お金に困っていたら人から盗んでしまうのも無理はないとか、満たされざる性欲を持て余していたから強姦するのも無理はないとか、そんな莫迦な話にはならないわけで、覚醒剤の使用が事実であれば、そこに至る動機の面の詮索は完全に野次馬的興味の対象でしかありません。興味本位で手を出したのか、ストレスからか、そんなことは本質的にはどうでも好い話なんですね。
これが旦那から暴力的に強制されて薬物中毒にされたとか言うんならまた話は別で、別種の犯罪が絡んできますけれど、まあ夫婦で覚醒剤を楽しんでいたのであれば、動機の面に立ち入って詮索するほど面白い話でもないでしょう。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月10日 (月曜日) 午前 01時35分
尾籠なネタ話だが、録画番組を編集中、早送りしていてニュース番組に差し掛かったところ、見出しのテロップを見て息が止まるほど驚いた。
>>「あぶったりパイプ使って」
早送りだったので「半濁点が濁点に見えた」と謂う話なんだが、なんでそんな話が出てくるのか一瞬考え込んでしまった。いやあ、オレって人間が下品に出来てるなぁ。
投稿: 黒猫亭 | 2009年8月10日 (月曜日) 午前 02時41分