2010年2月13日 (土曜日)

A skeleton in the closet

すでに先週末のことになるが、予定通りピーター・ジャクソンの「ラブリーボーン」を観に行った。すぐにレビューを書こうかとも思ったのだが、翌日余勢を駆って一人カラオケで七時間熱唱してしまったので、相撲取りの話を書いたら時間切れになってしまったと謂う次第である(笑)。

事前にリサーチしてみると、世評が剰り芳しくないうえに、興行的にも不入りで打ち切りが相次いでいると謂うこともあって、多分そんなに面白くないんだろうな、とは思っていたが、実際観てみるとたしかに凡作と評されても仕方のない出来である。

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2010年1月11日 (月曜日)

妖精のかんしゃく玉

DVDが出るまで待とうかとも思ったのだが、折角の連休なので「ティンカー・ベルと月の石」を観に行った。なんでそんなものを観に行ったのかと謂うと…と謂う話はすでにしたので(笑)、今回は省略。とにかく「可愛い」は絶対正義である。

前作を何回も観ているものだから、この作品も気負って読み解くような映画ではないと思っていた…と謂うか、本国では劇場映画ではなく幼児向けのOVAなのだから、とにかく観て楽しめばそれで好い性格の作品である。しかし、更めて何を書こうかと考えて思い返してみると、前作よりも作りがしっかりしていて伏線の入れ方なども巧みだし、テーマ性の語り方も明晰になっていると感じた。

今回はその辺を中心に少し語ってみようかと思う。なお、例によってネタバレありありなので未見の方はご注意を…と注意喚起するのも、多分これを読んで観に行こうと思う人がいるとはちょっと思えないので馬鹿馬鹿しいのだが(笑)。

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2010年1月 4日 (月曜日)

死と愛と少女

今年も人並みに正月映画くらい観たいと思ったのだが…つか、具体的に謂うと「ティンカー・ベルと月の石」がとても観たかったのだが(笑)、手許不如意で大人しく寝正月に徹していた。

雰囲気だけでも正月らしくじっくり映画を観ようと思って、随分前にDVDを入手していながらまだ観ていなかった映画を観た。奥田瑛二監督の「少女」「長い散歩」とそれとはガラリと毛色の違う「ウォッチメン」の三本である。

まあ「ウォッチメン」のほうは「こんなもんだろう」と思った通りの内容だったのでとくにコメントはないのだが、奥田瑛二監督作品の二本はそこそこ面白かった。何故そんなものに興味を覚えたのかは言わずもがなだが(笑)、これもまた予想通りと謂えば予想通りの内容であった。

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2009年12月13日 (日曜日)

ありふれた妖精

最近ちょっと疲れているので、気分だけでも和もうかと思って久しぶりにDVDを借りてきた。何を借りてきたのかと謂うと…いや、ちょっと言いにくいのだが、ディズニーのOVA「ティンカー・ベル」である(笑)。

日本では割合派手に宣伝を打って昨年末に劇場公開されたが、元々はディズニーフェアリーズと謂うブランドネームで展開しているメディアミックスのキャラクタービジネスで、本国アメリカではビデオスルーだそうな。

小説やマンガ、絵本など、主に書籍を中心にメディア展開しているらしく、まあハッキリ言って、バリの戯曲やディズニー映画の「ピーター・パン」に登場する妖精と同一人物ではあるが、世界観としてはパラレルな関係のスピンオフ企画と視たほうが妥当だろう。言ってみれば、DCD世界に登場する過去ライダーみたいなものだ(笑)。

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2009年6月22日 (月曜日)

火の赤

どうもいつもの順序から考えて、逆に、逆に、と書き進めているような気がして仕方がないのだが(笑)、ここで漸く本来の主役である諸葛亮と周瑜、そして劉備と宿将たちの話題へと転ずることにしよう。

男たちについて語るのが後回しになったのは、Part II におけるドラマ的感銘の主役は女たちであって、周瑜・諸葛亮対曹操の謀略戦の部分は一種の知的活劇のご馳走として描かれており、心理ドラマは裏面に廻されているからである。この「ご馳走」と謂うのはオレが屡々用いる言い廻しだが、これはつまり、観てそのまま楽しむべき娯楽要素の謂いであるから、これを語ることはドラマ論ではなく技術論になる。

後段で更めて詳述するが、Part II においては、男たちは終始その本心を隠して行動しており、リアルタイムの心情を見えているそのままには受け取れない形になっている。後半の山場で一応の絵解きは為されるが、細かく考えていくと説明されていないことも多く、心情ドラマとしては後から遡って解釈する形になり、その解釈に振れ幅があるのでリアルタイムのドラマ効果が効いていない部分がある。

これ自体は別段瑕疵とすべきポイントではなく、今回は女たちのドラマ的重要性が前面に出ている関係上、男たちのドラマは後景に退くのがバランスと謂うもので、具体的な闘争のプロセスを演じる役回りに徹して、謀略劇のサスペンスを活劇的な娯楽として提供するのが妥当だろう。

勿論、劇中で描かれている「敵に矢を借る計」と蔡瑁・張允謀殺は、赤壁のエピソード中最も有名なくだりであるから、演義を読んだことがなくてもかなり多くの人があらましを識っていて、今更そのネタ自体に新鮮な興味を感じることはない。この映画独自の面白みと謂うのは、やはり演義との絶妙な距離感と再構築の妙にある。

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2009年6月17日 (水曜日)

華の赤

大筋の話はこのくらいにして、今度は細かいところを視ていこう。最初に批判がましいことを書いたから、あまり楽しめなかったような印象を与えてしまったかもしれないのだが、その他の面ではかなり楽しませてもらった。

連合締結と最初の遭遇戦を経て、いざ本格的に両軍が対峙する段階になると、演義のほうでは活発な謀略戦が描かれているのだが、言うまでもなく演義では諸葛亮が神機軍師として大活躍する形で描かれていて、周瑜の活躍はその陰に隠れる形になり、諸葛亮の神の如き知略に舌を巻く引き立て役だったり、事ある毎に口実を設けて諸葛亮を殺害しようと企む仇役として描かれているが、映画ではこの両者の役割分担のバランスがよく考えられている。

本家中国人の意地と謂うのか、史実や演義との距離の採り方が手慣れていて、換骨奪胎が絶妙であると感じた。かなりオリジナルな展開が多いのは事実だが、それでも大基本として大本の物語性を踏まえていて、得手勝手なオリジナルストーリーを展開しているわけでは決してない。

全体的な印象としては正史や演義とは随分懸け離れて見えるのだが、まったく原典とは無関係に思い附いたアイディアはなく、何故こう謂う形になっているのかを原典との距離から後附けることが出来ると思う。今回はちょっとその辺を中心に、面白く感じたところを挙げていこう。

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2009年6月 8日 (月曜日)

血の赤

いろいろ余裕がなくて伸び伸びになっていたが、ようやく「レッドクリフPart II 未来への最終決戦」を観に行った。先月中旬に一度観に行って、それでレビューを書こうかと考えていたのだが、書き始めるといろいろなことが気になってきたのでもう一度観に行って、結局前回同様字幕版を都合二回観ている。

公開終了間際と謂うタイミングでもあるし、いつものようにネタバレ全開で語るには好い頃合いだろう。ただ、今は前回語った頃のような気力体力は残っていないので、前回ほど突っ込んだレビューは書けそうもない。

これはまあ予想の範疇ではあったが、Part Iへの思い入れが強かった分、Part II については少し醒めた心境で観た部分があることは否めなかった。わかりやすく謂えば前作の鑑賞時ほど映画的興奮を覚えなかったと謂うことである。

随分以前から、前作以上に史実や演義から離れた内容になるらしいと謂う情報は得ていたのだが、そこについてはそんなに抵抗は感じなかった。元々原典そのままに作ったのでは、前編で振ったテーマ性、すなわち呉宇森個人の拘りや作家性を完遂することは出来ないのだから、或る程度の潤色や改変は在って当然だろう。その辺の事情については前回散々語った通りである。

これも前回語った通り、この映画は史実なり小説なりの忠実な映像化ではなく、飽くまで呉宇森個人の作家性に基づくフィクションとしての三国志であり、原典に忠実に作るのであれば長尺の連続TV活劇のような形が相応しいだろうから、劇場映画と謂う形態はそもそも三国志の忠実な映像化には不向きだろう。なので、かなり原典から乖離した内容であることそれ自体については何の不満もない。

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2009年5月22日 (金曜日)

念の為にご報告

ここ暫く調子が好くなかったこともあって、最近は肩の凝らない落語の話題ばかりに偏しているが、さる友人を拝み倒してご厚意で「米朝落語全集」を譲ってもらうことが出来たので、今も猿のように連続視聴しているところだから、もう暫くマイブームが持続するんではないかと思う(笑)。

一方、ちょっと前まであれほど入れ上げていた「レッドクリフ」の話はどうなったんだと訝しんでおられる方も少しはおられるかもしれない。Part II の公開からすでに一カ月近く経過しており、前回のレビューを紹介して戴いた「武ニュース Diary」さんのリンクからのアクセスも継続的に続いているから、このタイミングで後編の話題が一切ないと謂うのも無責任だろう。

前後編の二部構成なのだから、前編はあれだけくどくどと語っておいて後編は知らんぷりと謂う話はないだろうとお感じになる方もいらっしゃるだろうが、まあいろいろ事情があって映画を観に行くことが出来なかったので、重々気に掛かってはいたのだが、今まで伸び伸びになっていた。

映画自体は何とか先週末にレイトショーで一回観ることが出来たので、今レビューに手を着けたところだが、前回ほどではないにせよ(まあ、基本的な大枠の話は前回終わっているので)今回も少し長いものになりそうなので、この週末中に公開出来るかどうかはわからない。ただ、このPart II に関してはかなり映画オリジナルな展開が多く、史実や演義との突き合わせがそれほど必要ないと謂うことで、前回のレビューほど時間は掛からないだろうとは思う。

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2009年4月26日 (日曜日)

Shaolingirl

カネがないので、久々に地上波の映画なんかを観た。日頃は「劇場で観る」「DVDで観る」最低でも「CSで観る」からの三択で、地上波で観てもしょうがないと考えているのだが、この映画に関してはあんまり評判が悪いので地上波でいいか、と。とにかく面白いと謂う意見を一度たりとも目にしたことがない。

一応、ざっと一通り観てみたが、これはもう世間の皆さんの仰る通りで、何も附け加えることなどはない。単純な足し算の理屈で企画をひねくり回しすぎると、物語の基本軸がブレてろくな映画にならないと謂う見本のようなものだ。巷では脚本が悪いと謂うことになっているようだが、脚本の書きよう以前の問題だろう。

このプロットがダメな理由は誰が視ても一目瞭然で、後半の「死亡遊戯」なシーケンスが丸々要らない。そう謂う要らないシーケンスで山場を作っているから、本来描かなければならない要素が駆け足になって、どちらも中途半端な出来になっている。

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2009年4月12日 (日曜日)

レッドクリフ未来へのメッセージ〜Imagine Future.〜

テレビ朝日で、本日公開記念と銘打って以下の特番が放映された。

「レッドクリフ未来へのメッセージ〜Imagine Future.〜」観る者に勇気と希望を与えた映画「レッドクリフ」。若者に夢と希望を与えるイベントに完全密着。
小倉優子が若者にエールを贈る一大イベント「Imagine Future.」を密着リポート!あの大物ゲストも緊急参加!?つぎに志の炎を燃やすのはキミだ!
出演  田村淳(ロンドンブーツ1号2号)、小池百合子、竹中平蔵、秋元康、小倉優子、ジョン・ウー 他超豪華ゲスト!

…だから、そっちのほうに振っちゃダメだってあれほど言ってるのによぉ。

また、呼んだ面子が最低だな。

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