2010年12月19日 (日曜日)

懺悔の値打ちもない

眉間に皺を寄せてお堅いことばかりぶっ通しで考えていると脳みそが煙を噴くので、この辺でちょっと不謹慎な悪ふざけも。

今季はちょっとした事情で生活が荒れていて、じっくり腰を据えて連ドラを観るような心理的余裕もなかったのであるが、唯一第一話から欠かさず観ているのがTBS日曜劇場の「獣医ドリトル」である。

次回予告であざとい釣りを仕込んで世のモフモフ愛好家をハラハラさせながらも、主人公ドリトルの卓越した手腕で殆ど動物を死なせず軟着陸させ、併せて人と動物の関わり合いに的確な認識に基づく問題提起を行うと謂う安定感のあるドラマ作りに、モフモフ愛好家の一人として好感を持った。

まあ原作も好いんだろうけど、やっぱり連ドラと謂うのは娯楽の為に毎週観るものなのであるから、こう謂うシリアスなテーマ性と娯楽性のバランスが採れた手堅い作りのドラマを視ると安心感を覚える。

今夜の最終回は、予告では人畜共通感染症に罹患した二〇頭にも及ぶイヌの大量殺処分をテーマに据えた重い話になりそうである。これはたとえば口蹄疫や鶏インフルエンザの問題なんかにも通じるようなシリアスな問題設定で、この重いテーマをこのドラマがどう捌いてみせるのかと謂う興味があるのは当然だが、オレが気になったのはそんなシリアスなテーマ性からすれば窮めてどうでも好いことである。

もうね、ホントに根が不真面目で申し訳ないんだが、「ブルセラ感染症」と謂うタームを耳にして、到底人前で口に出来ないくらいオゲレツな連想をしてしまったのは、多分オレだけじゃないはずである。

…なあ、ご同輩?

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2010年12月 4日 (土曜日)

Q10

絶対わざとだな。

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2010年3月24日 (水曜日)

月九に林さんが

今朝のめざましを観ていてちょっと驚いたのだが、標題通り四月期の月九キムタクドラマ(蔑称)林志玲が出演するそうな。キムタクを巡る三人のヒロインの内の一人と謂う役どころで、顔ぶれから視ると篠原涼子が一番手、林志玲が二番手で北川景子が三番手と謂う辺りではないかと思う。

日本語が話せない外国人を本命に据えたラブロマンスと謂うのも流石にリアリティがないし、おそらく篠原涼子がドラマを引っ張る本命役で、北川景子は近年の月九との縁から嘗ての矢田亜希子的な当て馬役で華を添えると謂うところではないかと思う。

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2009年12月23日 (水曜日)

大団円

何度も触れている通り、今季の注目ドラマは前回語った「マイガール」と「小公女セイラ」、それに「JIN ー仁ー」を加えた三本だと謂うのがオレの意見だが、全二者については毎回欠かさず観ているものの、「仁」は途中飛び飛びになってしまったのでレビューは控えている。

これは単にウチのレコーダーのEPGでは、TBSからテレ朝まで一度にブラウズ出来ないから、選局の頻度が少ないTBSの番組はよほど気を附けていないと録り逃す可能性が高いと謂う事情の故である。CXとテレ朝は何かしら毎日観るが、TBSはブランチを毎週観ている都合で土曜日に朝から晩まで観るくらいで、それ以外の曜日の番組は忘れてしまうことが多い。

そう謂う意味で、土曜日のセイラはまず録り逃す心配はないので安心だが(笑)、先々週のマイガールに続いてTBS勢も先週末で最終回を迎えると謂う運びで、セイラ最終回についても一応の感想を述べておこうと思う。

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2009年12月20日 (日曜日)

遠く離れてしまっても

「マイガール」最終回の放映から一週間も経ってしまったが、先週は心身共にヘロヘロであちこち痛くて纏まったものを書く余裕などはなかった。

元々当ブログは毎回定期的にレビューを書くスタイルではないから、書くことがなければそのまま黙殺しても構わないようなものだが、この番組は放映枠のアベレージを無視して考えてもトータルで面白かったと思うので、区切りの感想を述べておこうと思う。

前回述べたように、前半で描かれた父娘二人の絆の深まりやそれが周囲の人々の気持ちのドラマに影響を与えていく筋立ては、プロットや劇中イベントに何ら目新しいものがないにも関わらず、細やかな描写と構成の妙のお陰で神懸かり的に面白かったのだが、後半の正宗自身の夢を巡る筋立てについては、気持ちだけで割り切れる問題ではないから、少しドラマ的感動を成立させるのに手こずっているような印象を覚えたことは事実である。

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2009年12月16日 (水曜日)

すれ違う

今日、遅い昼休みをとる為に勤め先の最寄り駅の前の大通りを歩いていたら、平岩紙と至近距離ですれ違った。素面を堂々と晒しているのに、誰にも芸能人だと気附かれずに普通に歩いているのが、何だかとても微妙だと思った。

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2009年11月24日 (火曜日)

misery

…つか、おまえはいい加減自分が可哀相だと謂うことに気附け。

そう謂う次第で「小公女セイラ」のレビューであるが、大凡半分の話数を消化した段階で思うのは、志田未来のキャスティングが活きている企画だな、と謂うこと。ホントにこの志田未来の柄が醸し出す「おまえの言い分は正論だけど、なんかむかつく」と謂う絶妙のバランスが効いている(笑)。

今週の第六話でも、大人の権力者である三村千恵子を向こうに廻して「一文無しの使用人にだって、正しいことと間違っていることの区別は附きます」「どうぞ、殴って戴いて結構です。ただし、疵付くのは私じゃない、間違っているあなたです」なんてことを言っちゃうから、こいつは或る種の人間に憎まれるんだよなぁ、と。

それってつまり「あんたは文無しの使用人にもわかる善悪の区別が附かない人間で、その事実は相手を屈服させてみたところで何も変わらない」と言ってるわけだから、三村千恵子のような空っぽの中身を高圧的な空威張りで取り繕っているような人間にとっては、自己の存在の全否定である。

この辺の、「よくぞ言った」とスカッとする感情と「でもなんかむかつく、こいつ」と感じてしまうアンビバレンツな感情が同居する辺り、これは志田未来でないと出せないバランスではあるよな。こんな人間が身近にいたら、たしかに鬱陶しい。

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2009年11月 7日 (土曜日)

少し題材が難しかったか

先週少し懸念を表明した「マイガール」第五話だが、やはり第四話までと比べると少しテンションが落ちた部分があるように思う。

つまらないと謂うほどでないが、「いつもの金曜ナイトドラマ」と謂う感じ。

何が理由なのかな、と考えてみると、今回のエピソードの根幹にあるものが、人と人の間の関係性や気持ちの問題ではなく、直接的には林夫妻の社会的役割分担にあると謂う部分が少しこれまでと違うのかな、と思った。

勿論、夫と妻の仕事が今在るような形に落ち着いたことには、人と人の間の想いが動機になっているわけだが、たとえばその想いがすれ違うことで痛みを伴う喪失に繋がると謂う筋道でもなくて、夫・弘和の写真に対する未練と、妻・ユカリの不安や罪悪感が前面に出る構造のエピソードである。

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2009年11月 1日 (日曜日)

プリンセスは泣かない

「マイガール」と並んで毎週楽しみに観ているのがTBSの「小公女セイラ」だったりするのだが、これはもう、脚本が岡田恵和じゃなかったら最初から観ようとも思わない題材だっただろう。

まず主演が志田未来と謂うのがすでにダメフラグである(笑)。「探偵学園Q」の辺りから、育っちゃった子役の宿命で何だか賞味期限切れ的な微妙さが出てきて、その後の出演作にこれと言って当たりがない。

何となく「14才の母」とか「わたしたちの教科書」を経て「大して綺麗でもないのに小生意気なガキ」と謂う辺りにパブリックイメージが固まった印象があって、正面切っての優等生役か、厭味な優等生役かの二択に落ち着いたような形である。

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2009年10月31日 (土曜日)

微笑む声かさねたなら

なんだかすでに条件反射的にOP曲を聴いただけでじわっとくる今日この頃(笑)、今週の「マイガール」第四話も良い出来でした。唯一気になったのは、幾ら幼稚園の状況にフォーカスしたエピソードだからと言って、笠間・塚本両家の親世代の人々や大家夫妻など、ギャラの高そうな俳優さんが一切出演しなかったことくらいか(笑)。

第四話にしてすでに緊縮財政とは、堅実路線にもほどがありませんか(笑)。

脚本が第二、三話の荒井修子から代わったのでちょっと不安だったのだが、高橋麻紀と謂う名前に覚えがあったのでググってみたら、「おせん」の脚本を半分くらい書いたライターだった。なんだかここ二、三日妙におせんの話題に縁があるが(笑)、過去のエントリではこのライターに割合好意的な評価を下している。

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